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胡・中国主席:早大講演 講堂周辺は一時騒然 チベット問題訴え、エスカレート

 日中の学生との交流を深めるため8日、早稲田大学を訪れた中国の胡錦濤国家主席は、会場で学生と次々に握手をかわし、友好ムードを演出した。

 大隈講堂で行われた「日中青少年友好交流年」開幕式に出席した胡主席は、福田康夫首相とともに隣接する大隈ガーデンハウスに移動。約100人の学生の熱烈な拍手で迎えられた。

 胡主席は福原愛選手との卓球で五輪選手顔負けの腕前を披露し、会場を沸かせ、最後に「今日私たちがまいた種が、友好の大きな木に育つと確信している」とあいさつした。

 胡主席と握手をした神奈川県の県立高3年、相馬史歩さん(18)は「日中両国の懸け橋になるような仕事をするのが夢なので、いい経験ができた」と話していた。

 一方、大隈講堂周辺では、チベット人が「国旗」とする白獅子の旗を持ったチベット支援者と、中国国旗を掲げる中国人留学生ら約300人が「チベットに自由を!」「中国がんばれ!」のシュプレヒコールを互いに繰り返した。双方の数人が機動隊員に排除されたうえ、現場周辺には右翼活動家らも詰めかけ、一時騒然とした。

 都内の国立大3年の日本人女子学生(21)は「人権問題に国家は関係ない。今こそ日本人が声を上げなければいけない」と白獅子旗を握りしめた。中国人留学生の女性(37)は「チベット問題はあくまで中国の内政問題。日本人がこんなに盛り上がるのに驚いた」と話していた。【村上尊一、酒井祥宏】

毎日新聞 2008年5月9日 東京朝刊

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