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「韓国政府にお願い、海外養子を禁止しないで」(上)

米豪の海外養子関係者、保健福祉家族部に要請

 「わたしたちは養子を迎えたことで大きな祝福を受けました。韓国であれ、外国であれ、子どもたちに家族がいるということが最も重要なことだと思います」

 「子どもたちのための元海外養子の会(Adoptees for Children)」の会員9人が今月6日、保健福祉家族部を訪れ、海外養子担当の職員と会った。この団体は、成人した元海外養子たちが、同じ境遇の子どもたちの声を代弁するという目的で、米ホルト・インターナショナル副会長のスーザン・コックスさん(56)が設立したものだ。

 この団体のメンバーたちは、「わたしたちがあのまま孤児院にいたとしたら、両親の愛情や家族の大切さというものを知ることは一生なかっただろう。韓国人の子どもたちが、韓国人の養父母に育てられるということがベストだが、事情が許さない場合は外国でも養父母の下で育つことができるようにすべきだ。海外へ養子に出すことを禁止しないでほしい」と要請した。

 また、会員で米航空宇宙局(NASA)首席研究員のスティーブン・モリスンさん(52)=韓国名チェ・ソクチュン=は、「養子に出されたおかげで、わたしは多くの機会を得ることができた。恩恵に浴したわたしたちが、同じように子どもたちが家族とともに暮らせるよう、声を上げていくべきだという義務感を感じている」と述べた。モリスンさんは1999年、「韓国海外養子広報会」の設立を主導した一人だ。

 モリスンさんたちが今回、保健福祉家族部を訪問したのは、「韓国政府が海外へ養子に出すことを禁止しようとしている」といううわさが流れたためだ。

崔源錫(チェ・ウォンソク)記者

李智恵(イ・ジヘ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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