舞鶴・女子高生殺害:別の場所で暴行か ジーンズに傷

小杉美穂さんの遺体が発見された現場(右)は急勾配の雑木林だった=京都府舞鶴市で2008年5月10日午後6時29分、幾島健太郎撮影
小杉美穂さんの遺体が発見された現場(右)は急勾配の雑木林だった=京都府舞鶴市で2008年5月10日午後6時29分、幾島健太郎撮影

 京都府舞鶴市で高校1年の小杉美穂さん(15)が殺害された事件で、府警舞鶴署捜査本部は10日、遺体発見現場近くの朝来(あせく)川から、小杉さんがはいていたとみられる紺色ジーンズを発見した。尻の左側部分に強くこすってできたような穴があり、遺体の同じ個所に擦過傷があることが判明。アスファルトなど硬い路面に押し倒された際にできた傷とみられる。捜査本部は、遺体発見現場とは別の場所で暴行が始まったとみている。

 調べでは、ジーンズは遺体発見現場の北十数メートルの朝来川と用水路との合流地点付近で見つかった。穴は2カ所あり、遺体にも傷と拳大の皮下出血があった。捜査本部は、小杉さんがジーンズをはいた状態であおむけに激しく倒され、負傷したとみている。その後、着衣を脱がされるなどし、雑木林で工具のような鈍器ようの凶器で頭部などを殴られ、殺害されたとみられる。

 また、既に見つかっている小杉さんのベストはナイロン製で、左側の一部が破れていたことも判明。暴行を加えられた前後に、何かに引っかかった可能性がある。

 朝来川では小杉さんのカバンやサンダルなども数メートルおきに見つかったが、これまでズボンと下着の一部は未発見だった。捜査本部は同日、「キャミソール」としていた衣類を「長袖の薄い下着」と訂正。この下着とTシャツは川岸で見つかり、ぬれていなかった。

毎日新聞 2008年5月10日 22時21分(最終更新 5月10日 23時17分)

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