【梅崎司インタビュー】輝きを放つ若武者
「浦和レッズマガジン5月号(4月12日発売)より」
今季、大分から浦和に加入。チャンスはリーグ第2節名古屋戦でめぐってきた。出場した時間はわずか21分。しかし、こいつは何かが違う、と誰もが気付いた。梅崎司は試合の流れを変えることができる。たった一つのプレーで感動を与えることができる。ピッチ上で輝きを放ち、サポーターのハートをがっちりつかんだ若武者が思いを打ち明けた。
絶対に負けは許されない 勝敗にはこだわりたい
――現在の体調はいかがですか。
「コンディションが上がってきました。レッズは2月の上旬から始動したので、ほかのクラブよりもスタートが遅かったんですけど、試合をこなすごとに徐々に体が切れてきています」
――梅崎選手は大分から移籍してきた影響もあって、チームの始動が遅いことでコンディションの維持が大変だったのではないですか。
「去年のシーズン終了から2カ月近く空いていたので大変でしたね。ただ、早めに浦和へ来て自主トレしていたので、その点は大丈夫でした」
――レッズのチームメートとはすぐに打ち解けられましたか?
「そうですね。同級生がいますから。細貝、近ちゃん(近藤)、あと堤も代表で一緒でした」
――浦和の印象は?
「思っていたより、みんな仲が良いですよね。メリハリがあると思います。サッカーをするときはしっかり、それ以外のピッチを離れたところでは楽しく、その点がはっきりしていますね」
――私生活の面はどうですか? 落ち着きましたか。
「もう大丈夫です。浦和は大分とは環境が違いますが、普段の生活はサッカーをして、食事を取って、休養することの繰り返しですからね。それほど変わりはないですよ」
――遊びの誘惑にも負けていないと。
「(笑)。そうですね。都心は遊べるところが多いですけど、その点も大丈夫ですよ」
――チームは監督交代などがあってバタバタしましたが、チーム戦術などには慣れてきましたか。
「もう大丈夫です。トップ下や3トップの左でプレーさせてもらっていますけど、問題なくやれています」
――攻撃的なポジションが得意なんですよね。
「そうですね。特にどのポジションということはありませんが、攻撃をできる場所が好きですね」
――何試合か見たところでは、梅崎選手は左エリアでのプレーを好んでいるようですね。
「はい。右、左は気にしていないですけど、左の方が自分の形に入りやすいのは確かですね」
――海外の選手でも同じようなタイプがいます。例えばロナウジーニョ、アンリ、それからデル・ピエロなどもそうですよね。デル・ピエロなどは《ゾーン》と呼ばれる得意エリアを持っていましたし。
「左45度ですよね。それは僕も得意です。そこから切れ込んだりしてシュートを放つのは形の一つです。僕は右利きなので、そのコースだとシュートを狙いやすいんです。昔からやっているプレーでもあります」
――大分時代は高松大樹選手など、パワーがあってポストプレーも得意なFWと組みましたよね。今の浦和ではエジミウソン選手や永井選手などと組んでプレーすることが多いですが、違和感はありませんか。
「エジミウソンはしっかりと足元でボールをキープできます。また永井さんはドリブルを仕掛けながらボールキープするタイプ。彼らのプレーによって僕が動く時間もつくれますから、とてもやりやすいですね」
――梅崎選手は動き出しも鋭いですが、どちらかというとボールを保持して仕掛けたいタイプですよね。
「何回もボールを触ってリズムをつくりたいですね。それが僕のスタイルですから」
――浦和レッズはリーグ優勝などのタイトルを狙うチームです。今回、レッズに移籍して試合に出場してみて、その責任などを感じましたか。
「優勝を目指しているチームに来たわけなので、そういう気持ちを持って今はプレーしています。絶対に負けは許されない。勝ち続けなきゃいけないチームだと思うので、勝敗にはこだわりたいと思っています」
――相当な決断をして大分から移籍したと思います。その決断をした最大の動機はなんだったのですか。
「浦和はアジアナンバーワンのクラブです。そのようなクラブからオファーをいただいて、とてもうれしく思いました。上があるのに下に居続けるのはもったいない。自分が成長していく過程の中で、このような厳しいチームに飛び込んでいけばプラスになると思ったんです。ここで負けることもあるかもしれない。でも、競争を勝ち抜くことでもっともっとレベルの高い場所が見えてくると思うんです。自分を成長させたい。そういう思いで決断をしました」
――チャレンジ精神が旺盛なのですね。
「自分の人生はチャレンジあって築かれるもの。プレースタイルもそうですけど、自分から仕掛けていかないと周りが動いてくれないですからね。これからもそういうスタンスは貫いていきたいです」
――人は時に困難を避けたいと思いがちですが、それに立ち向かうことで充実感を得られることもありますからね。
「自分にはこれまで、下からはい上がってきたという思いがあるんです。全然エリートじゃないですから。そういう逆境の中で、もまれてきたことが自分を成長させた要因なのかなと思うんですよね」
――苦しい境遇に置かれた方が燃えるんですかね。
「そういうタイプかもしれませんね」
今季、大分から浦和に加入。チャンスはリーグ第2節名古屋戦でめぐってきた。出場した時間はわずか21分。しかし、こいつは何かが違う、と誰もが気付いた。梅崎司は試合の流れを変えることができる。たった一つのプレーで感動を与えることができる。ピッチ上で輝きを放ち、サポーターのハートをがっちりつかんだ若武者が思いを打ち明けた。
絶対に負けは許されない 勝敗にはこだわりたい
――現在の体調はいかがですか。
「コンディションが上がってきました。レッズは2月の上旬から始動したので、ほかのクラブよりもスタートが遅かったんですけど、試合をこなすごとに徐々に体が切れてきています」
――梅崎選手は大分から移籍してきた影響もあって、チームの始動が遅いことでコンディションの維持が大変だったのではないですか。
「去年のシーズン終了から2カ月近く空いていたので大変でしたね。ただ、早めに浦和へ来て自主トレしていたので、その点は大丈夫でした」
――レッズのチームメートとはすぐに打ち解けられましたか?
「そうですね。同級生がいますから。細貝、近ちゃん(近藤)、あと堤も代表で一緒でした」
――浦和の印象は?
「思っていたより、みんな仲が良いですよね。メリハリがあると思います。サッカーをするときはしっかり、それ以外のピッチを離れたところでは楽しく、その点がはっきりしていますね」
――私生活の面はどうですか? 落ち着きましたか。
「もう大丈夫です。浦和は大分とは環境が違いますが、普段の生活はサッカーをして、食事を取って、休養することの繰り返しですからね。それほど変わりはないですよ」
――遊びの誘惑にも負けていないと。
「(笑)。そうですね。都心は遊べるところが多いですけど、その点も大丈夫ですよ」
――チームは監督交代などがあってバタバタしましたが、チーム戦術などには慣れてきましたか。
「もう大丈夫です。トップ下や3トップの左でプレーさせてもらっていますけど、問題なくやれています」
――攻撃的なポジションが得意なんですよね。
「そうですね。特にどのポジションということはありませんが、攻撃をできる場所が好きですね」
――何試合か見たところでは、梅崎選手は左エリアでのプレーを好んでいるようですね。
「はい。右、左は気にしていないですけど、左の方が自分の形に入りやすいのは確かですね」
――海外の選手でも同じようなタイプがいます。例えばロナウジーニョ、アンリ、それからデル・ピエロなどもそうですよね。デル・ピエロなどは《ゾーン》と呼ばれる得意エリアを持っていましたし。
「左45度ですよね。それは僕も得意です。そこから切れ込んだりしてシュートを放つのは形の一つです。僕は右利きなので、そのコースだとシュートを狙いやすいんです。昔からやっているプレーでもあります」
――大分時代は高松大樹選手など、パワーがあってポストプレーも得意なFWと組みましたよね。今の浦和ではエジミウソン選手や永井選手などと組んでプレーすることが多いですが、違和感はありませんか。
「エジミウソンはしっかりと足元でボールをキープできます。また永井さんはドリブルを仕掛けながらボールキープするタイプ。彼らのプレーによって僕が動く時間もつくれますから、とてもやりやすいですね」
――梅崎選手は動き出しも鋭いですが、どちらかというとボールを保持して仕掛けたいタイプですよね。
「何回もボールを触ってリズムをつくりたいですね。それが僕のスタイルですから」
――浦和レッズはリーグ優勝などのタイトルを狙うチームです。今回、レッズに移籍して試合に出場してみて、その責任などを感じましたか。
「優勝を目指しているチームに来たわけなので、そういう気持ちを持って今はプレーしています。絶対に負けは許されない。勝ち続けなきゃいけないチームだと思うので、勝敗にはこだわりたいと思っています」
――相当な決断をして大分から移籍したと思います。その決断をした最大の動機はなんだったのですか。
「浦和はアジアナンバーワンのクラブです。そのようなクラブからオファーをいただいて、とてもうれしく思いました。上があるのに下に居続けるのはもったいない。自分が成長していく過程の中で、このような厳しいチームに飛び込んでいけばプラスになると思ったんです。ここで負けることもあるかもしれない。でも、競争を勝ち抜くことでもっともっとレベルの高い場所が見えてくると思うんです。自分を成長させたい。そういう思いで決断をしました」
――チャレンジ精神が旺盛なのですね。
「自分の人生はチャレンジあって築かれるもの。プレースタイルもそうですけど、自分から仕掛けていかないと周りが動いてくれないですからね。これからもそういうスタンスは貫いていきたいです」
――人は時に困難を避けたいと思いがちですが、それに立ち向かうことで充実感を得られることもありますからね。
「自分にはこれまで、下からはい上がってきたという思いがあるんです。全然エリートじゃないですから。そういう逆境の中で、もまれてきたことが自分を成長させた要因なのかなと思うんですよね」
――苦しい境遇に置かれた方が燃えるんですかね。
「そういうタイプかもしれませんね」
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