メルボルン:9日に行われた試合、ガンバ大阪がルーカスの試合終了直前のゴールでメルボルンヴィクトリーを4-3で下し、AFCチャンピオンズリーグのノックアウトステージ進出への好位置を確保。
ダニー・オールソップのゴールでホームチームが4分に先制したが、二川孝広とバレーのゴールでガンバが逆転。
しかし逆にロドリゴ・ヴァルガスが前半終了直前の同点弾で追いついたメルボルンは66分にオールソップのこの日2点目のゴールで逆転に成功。
しかし、山口智があっという間に同点とすると、試合終了1分前にルーカスが勝ち越しゴールを決め、グループGを突破するというメルボルンの望みはかなり厳しいものとなった。
序盤でチャンスを作ったのはホームチーム、ビリー・チェレスキがガンバペナルティエリア内でパスを受け、ファーストタッチは悪かったものの、シュート。しかし、これはガンバGK藤ヶ谷陽介がセーブ。
この22歳のMFがオールソップからのパスを受けて放ったシュートを藤ヶ谷が弾いたものの、こぼれたボールを危険なゾーンで拾ったダニー・オールソップが押し込んでホームチームが先制。
しかし、素晴らしい個人技によって30分過ぎにガンバが同点に追いつく。メルボルンゴールから30ヤードの位置でボールを拾った二川孝広が強烈なドライブシュートをGKマイケル・テオクリトスの守るメルボルンゴールに突き刺した。
さらに39分、ガンバの日本代表、遠藤保仁のCKからニアポストにいたバレーがパワフルなヘディングシュートを突き刺し、このブラジル人プレーヤーのACL初ゴールによってアウェイチームが逆転に成功。
しかし、その直後にメルボルンも反撃。アドリアン・カセレスがFKをガンバペナルティエリア内に蹴りこみ、ロドリゴ・ヴァルガスがヘディングで押し込み、2-2とした。
後半、より攻撃的に試合を進めるため、ガンバはブラジル人ストライカーのルーカスを投入。
61分、バレーがメルボルンペナルティエリア内にドリブルで持ち込んだが、このブラジル人の蹴ったボールはメルボルンゴールの外。
66分、ガンバペナルティエリアのすぐ外で得たFKをメルボルンのチェレスキが蹴り、混み合うガンバゴール前でオールソップが頭に当てたボールはゆるい弧を描いて藤ヶ谷の守るゴールの隅に吸い込まれ、今度はヴィクトリーが3-2と逆転に成功した。
ところがその3分後、ガンバのCK。日本代表の遠藤保仁が蹴ったボールにほとんどフリーでゴール前に走りこんだ山口智が頭で合わせ、ガンバがまたも同点とした。
そして迎えた89分、左サイド深いところでメルボルンDFを外した安田理大からの鋭いクロスに合わせ、ニアに飛び込んだルーカスのヘディングシュートがメルボルンゴールに突き刺さり、このシーソーゲームに終止符を打った。