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梅崎、移籍初弾「持ち味っす」

 前半、浦和・梅崎が同点ゴールを決める=駒場スタジアム

 「ナビスコ杯・A組、浦和1-1京都」(16日、駒場)

 浦和は前半39分、U-23日本代表のMF梅崎司(21)の移籍初ゴールで同点に追いついたものの、京都と1-1で引き分けた。浦和は勝ち星なしの1敗2分けで、A組最下位。D組の横浜Mは4-0で大宮に圧勝し、首位をキープ。C組の川崎は、FWジュニーニョのハットトリックで柏に3-0で完封勝ちし、初白星を挙げた。

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 さまざまな意味を持つ一発-。MF梅崎が苦境のチームを救い、自身の北京行きを大きく引き寄せるゴールを決めた。

 重苦しい空気を払しょくした。先制を許し、迎えた前半39分。DF闘莉王からのロングパスを左サイドで受けると、イメージが脳裏を駆け巡った。「得意な形。持ち味っす」。鋭いフェイントでかわして中に切れ込むと、右足を振り抜いた。移籍第1号を「最近の試合を分析して、ゴール前で冷静にと思っていた」と振り返った。

 勝利は逃したが、浦和の1次リーグ突破を首の皮一枚でつないだ。価値ある同点弾は、18日のU-23代表発表へのアピール弾にもなった。反町監督が事実上の最終選考と明言しており「これに入らないと(本番に)出られないと聞いていた。意識してたんで、結果を出せて良かった」と、胸をなで下ろした。

 誰にも負けない武器は、熱い心だ。移籍デビュー戦で敗れ、悔しさとふがいなさから涙を流した。3月23日の京都戦では2アシストをマークしながらドロー。試合後、サポーターに深く頭を下げた梅崎に返ってきた言葉は「お前が下を向くな!良かったぞ!!」-。認めてくれたファンにゴールを見せたかった。

 後半37分に交代したものの、走り抜いた。「バテバテでした」。チームは勝てなかったものの、全力は尽くした。悔しさと達成感が入り交じる表情が、それを物語っていた。






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