五輪呼んで弾!梅崎 浦和1号
前半、同点ゴールを決める浦和・梅崎
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【浦和1−1京都】8月の北京五輪に出場するU―23日本代表の候補メンバーである浦和のMF梅崎司(21)が、待望の移籍初ゴールを決めた。ナビスコ杯の予選リーグ第3節は16日、各地で8試合が行われ、A組の浦和はホームで京都と対戦。痛恨のドローに終わった苦しい戦いの中で前半39分、先発したMF梅崎が右足で貴重な同点弾を決め存在をアピールした。浦和の通算勝ち点は2にとどまり、グループ最下位のまま。予選リーグ突破は厳しい状況になってきた。
DF2人の間にできた小さな「穴」を見逃さなかった。前半39分だ。梅崎は、この試合からDFに戻った闘莉王のパスを信じ、左サイドを抜けた。ドリブルで切り返しゴール前に突進。相手DFが両サイドから飛び込んで来るより一瞬早く、その間をぶち抜いた。記念すべき浦和1号は、貴重な同点弾となった。
「自分で最近の試合を分析してゴール前の落ち着きがなかった。その意味では成果があったと思う」。浦和でも1、2を争う練習の虫。連日、最後までピッチに残り、帰宅後も研究を重ねた。目標は「自分でファウルももらうし、自分で得点も決める。バッジオやマラドーナのようになりたい」。地道な努力はうそを付かなかった。
北京に届けとばかりに右足に力を込めた。18日には、21日始動のU―23代表合宿の選考が待つ。「これに入らないと五輪に出られないと聞いたので意識しました」。くしくもこの日、昨季MVPのポンテが来日。浦和でのポジションも絶対ではない。目に見える結果を渇望していた。
会場入りすると必ず行う儀式がある。1人で無人のピッチに立つ。「いい時のイメージを膨らませるんです」。対京都戦では3月23日にも2アシストを決めており、試合前からアドレナリンを分泌させていた。ナビスコ杯で苦戦が続く浦和の中、まばゆい輝きを見せた若きアタッカー。北京五輪への夢が膨らんだ。
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[ 2008年04月17日 ]
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