京都府舞鶴市で府立東舞鶴高校浮島分校1年の小杉美穂さん(15)が殺害された事件で、同市内に住む顔見知りの男性が何らかの事情を知っている可能性があるとみて、周辺捜査を始めた。事件直前、遺体発見現場近くの団地で小杉さんが不審な男と接触していたという目撃証言もあることから、舞鶴署捜査本部は小杉さんの交友関係や事件直前の足取りについて詳しく調べている。
・
【写真】「かわいく撮れてる」…母親に送った写メール
調べでは、自宅から出かけた小杉さんは7日午前0時すぎ、友人に携帯電話で、「今、散歩している。ドラッグストア辺りにいる」と通話。この薬局は、自宅から約2キロ西の浮島分校付近で、会話の様子は普段と変わらず、緊迫感はなかったという。
小杉さんはこの後、雑木林が広がる山を回り込むように約5キロを移動。小学校時代に住んでいた場所に近い団地1階で若い男と一緒にいるところを目撃されていた。
この団地では、今月4日午後に、若い男女が1階駐車場から階段を上がっていくのを住民が目撃。この女性は小杉さんに良く似ていたという。
捜査本部は小杉さんと接触していた男は、舞鶴市内に住む顔見知りの男性だとの見方を強めており、事件について知っている可能性が高いと判断。周辺捜査に乗り出した。
また、小杉さんの遺体の状況などから凶器は工具類とみられることも判明。捜査本部は犯人が事前に凶器を用意した計画性をもった犯行との見方も強めている。
【関連記事】
・
凶器は工具のようなもの? 舞鶴の女子高生殺害
・
場当たり的犯行の見方強まる 舞鶴の高1殺害
・
失踪当日の夜、男と一緒 京都・舞鶴高1殺害
・
「なぜ、娘が…」舞鶴高1女子の母親が手記
・
物静かな少女に何が 京都・舞鶴の女子高生殺害