京都府舞鶴市の朝来(あせく)川南側の雑木林で、府立東舞鶴高浮島分校1年小杉美穂さん(15)が他殺体で見つかった事件で、遺体の傷跡から、凶器はバールのようなものであることが府警舞鶴署の捜査本部の調べでわかった。
府警は、傷の状況から強い殺意をもって繰り返し殴ったとみている。捜査関係者によると、遺体の頭部や顔には複数の殴打痕があった。傷口の幅や深さから、凶器は、ある程度の重さのある、先端がかぎ状の工具類と判断、府警はバールの可能性が強いとしている。
また、小杉さんが失跡した6日深夜、自宅の西約500メートルにあるガソリンスタンド(GS)の防犯ビデオに、遺棄現場方向へ歩く小杉さんと似た服装の人物が映っていたことも判明した。小杉さんはその後間もなく、友人との電話で、同じ方向にある薬局の名前を挙げ、「店の前にいる」と話したという。
一方、遺体発見現場近くで、男女の大きな話し声を住民が聞いた時刻は、7日午前2時半ごろとわかった。現場は川をはさんだ住宅地から見渡せる場所で、夜明け後の犯行は考えにくく、府警はこの話し声の後、小杉さんが襲われた可能性があるとみて調べている。
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