現在位置:asahi.com>将棋 >第66期名人戦・順位戦 > 記事 羽生、50年に1度の大逆転 将棋名人戦2勝1敗に2008年05月09日 9日朝から福岡市のJALリゾートシーホークホテル福岡で指し継がれていた第66期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第3局は午後9時39分、挑戦者の羽生善治二冠(37)が森内俊之名人(37)を164手で破り、シリーズ成績を2勝1敗とした。敗勢の挑戦者が粘りに粘り、歴史に残る大逆転劇を演じた。持ち時間各9時間のうち、残りは名人1分、挑戦者5分。第4局は20、21の両日、名古屋市で。
終了直後、インタビューが始まった。勝った羽生挑戦者の声はかすれ、激戦の興奮からか涙声になる場面も。何度も信じられない逆転を重ねてきた挑戦者だが、今回は奇跡的だった。解説の深浦康市王位は終了直前、「なんなんだこの人は」と絶句。「驚異的な粘りが名人のポカを生み出した。50年に1度です」と総括した。 終始リードしていたのは名人。序盤の強手から最終盤まで万全の押さえ込みの態勢を作り上げ、会心譜になるはずだった。しかし挑戦者の執念の粘りが、141手目の先手9八銀という名人の致命的な大失着を呼んだ。挑戦者の後手8六桂が王手銀取りになり、名人は頭を抱えた。打った銀を直後に取られ、挑戦者の流れに変わった。 大盤解説会は初めて全国規模で開催され、多くのファンが楽しんだ。(丸山玄則) この記事の関連情報将棋
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