日本や米国が「母の日」を迎える11日に合わせ、各国の母親に大きな格差が存在することを知ってほしいと、国際的な民間援助団体「セーブ・ザ・チルドレン」がこのほど、報告書をまとめた。5歳以下の死亡率など各国の母親の置かれた状況を調査し、国別に順位を付けた結果、極めて高い子供の死亡率を記録した北アフリカのニジェールが最下位となった。このニジェールの死亡率は「すべての母親が子供の死に直面することを意味する」(同報告書)という。
調査対象は146カ国。安全な出産環境や女性の平均寿命、公教育の期間などを調べた。
その結果、1位のスウェーデンでは、女性は平均17年間の公教育を受け、平均寿命は83歳、5歳前に子供をなくす母親は185人に1人だった。これに対し、ニジェールでは公教育は3年以下、寿命は45歳、そして子供の4人に1人が5歳の誕生日を迎えられない。母親1人が平均8人の子供を産むが、出産時に医療従事者が立ち会える母親は3人に1人だった。
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