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小杉さん、プロフに思いつづる バンドの夢語る

2008年05月10日

 京都府舞鶴市東部の雑木林で殺害され、遺体で見つかった小杉美穂さん(15)は、「プロフ」と呼ばれるインターネット上の自己紹介サイトで、大好きな音楽への思いやプロフィルをつづっていた。自分が暮らす街・舞鶴については「空気キレイ 山だらけ 海がキレイ」などと紹介。学校を休みがちだったこともあり、親しく話したりメールを交わす友人は限られていたようだ。バンドを結成したとも周囲に明かしていたが、夢は事件で突然絶たれた。

 小杉さんは小学6年ごろから体調を崩しがちになったといい、中学時代は学校を休むことも多かった。欠席がちなせいか周囲に「思ったことを口に出さない子」ともみられていたが、携帯電話やネットを使って人間関係を広げようともしていたようだ。

 「金八先生のおとめチャンに似てるって言われた うーれーしーいー」「大食いになってきたから太る(と)思う」……。

 小杉さんは自らのプロフで、自分の思いや好きなものなどを並べていた。目立つのは、音楽への強い関心だ。プロフの冒頭には、人気グループ「T.M.Revolution」の西川貴教さんの写真を張り付け、「とにかく主張したいこと」「カラオケでよく歌う曲」など、多くの項目で同グループに再三触れていた。将来の夢にも「ストリートミュージシャン」と書いていた。

 親しい友達とともに、同グループのDVDを見てはしゃいだこともあったという。中学3年の時には「女の子4人でバンドを組んだ」と話して、ギターの練習に意欲を見せていた。

 中学の同級生らに「ネットは思うように書けるのが好き」と話したこともあるという。

 「みんなの前だとうまくしゃべれないんだな」。やや内気な一面を見せながら、中学の卒業文集では友人らへの感謝を記していた。

 「沢山(たく・さん)悩んだりしたけどその度、誰かの優しさに助けられてきました」

 府警の調べでは、事件に巻き込まれたとみられる7日未明も、友人らとメールや携帯電話をやりとりしていたことが確認されている。

 こうした小杉さんの比較的狭い交友関係の中で何らかのトラブルがなかったか、についても捜査本部は慎重に調べている。

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