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<土佐弁バンザイ!!> (解説:メディア情報部) 「たまあ アジを」=驚くほど(たくさん)アジを 「たまあ」は「たまるか」の短縮形というか、副詞/形容動詞化です。「たまるか」は「これがたまるか」、要するに「たまらん」で、もともとは「耐えられないほどすごい」を表現し、主に間投詞的に使われます。 意外と何にでも使えて、つまり「ガソリンが160円になったぞ」「たまるか」、「福田内閣の支持率が20%を切ったぞ」「たまるか」、「でも民主党は政権が取れそうになったらなったで『どうしょう、ようやらん』言うて慌てゆうぞ」「たまるか、ていうかええ加減にせえ」と面白くもない漫才ができてしまうぐらいです。 普通は「耐えられないほどすごい」と言えば、天変地異を含むよほどのことなのでしょうが、それを普段使いにしているところに、土佐人の大げさな面が感じられますよね。 そういうわけで「たまるか」だと間投詞で、それだけ独立して使われることが多いわけですが、「たまあ」になると動詞などを後につなげることができます。「たまあ、ようけ」と言うと「驚くほどたくさん」ですし、「たまあ、値が高い」というと「ガソリン160円とか信じられない」です。 いずれの使い方も、しゃべっている最中に自らの驚きを感情豊かに表現できる点で非常に優れています。こういうのを見ると、土佐弁は「感情の言葉」だと再認識しますね。次世代にも残したい「たまあ、楽しい」言葉です。 「アジを釣ってきた」
アジと言えば関アジとか、千葉の「なめろう」とか、最近はさまざまにブランド化されたり少し高級志向になっていますが、高知でのアジはかわいそうな待遇です。何しろ沿岸のどこでもいくらでも釣れるものですから、高級になりようがありません。 どこでも釣れるがゆえに、かえって釣りの対象魚にもなっていないぐらいですが、一方で県内産のアジの干物でも、県外産のアジが使われていることも多いようで少しさびしいですね。黒潮にもまれた高知のアジはとてもおいしいので、もっと多くの人に食べてほしいものです。 アジの旬は秋もそうですが、旧暦3月と言いますから4月前後もおいしいとのこと。よしきさんが釣ってきたのは20センチ前後の、ちょうど食べておいしいサイズの立派なアジですが、10センチ前後の豆アジ(土佐弁で「アジゴ」)なら今まさに、県内のいろんな堤防や漁港で釣れています。大型連休の後半、のんびりアジ釣りなんてどうですか? 高知新聞夕刊に連載中の人気漫画「きんこん土佐日記」のウェブ版です。 ウェブ版は毎週日曜日午前10時更新、公開は1週間限定です。「過去の作品を読めるようにしてほしい」との要望が寄せられておりますが、作者との取り決めですので、ご理解ください。 ウェブ版は「きんこん土佐日記」単行本の続刊に収容予定です。読み損ねた方は、単行本が出るのを待って、お楽しみください。 |
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