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05/09-12:21--「人間回復」の意義再認 ハンセン病の偏見撤廃へ 邑久長島大橋20周年 

 瀬戸内市の本土側とハンセン病国立療養所長島愛生園(瀬戸内市邑久町虫明)、邑久光明園(同所)のある長島を結ぶ「邑久長島大橋」が9日、開通20周年を迎え、同大橋ロータリーで記念式が開かれた。出席者は「人間回復の橋」と称される同大橋の意義を再確認し、ハンセン病に対する偏見の撤廃を改めて誓った。  式は両園の自治会が主催し、入所者や職員のほか、地元選出議員、関係団体などから約120人が出席した。  邑久光明園の屋猛司自治会長(66)が「とうとう開通から20年。入所者は高齢化したが、前向きに社会復帰を果たします」とあいさつ。出席者全員で風船を空に飛ばし、くす球割や信号弾の打ち上げで20周年を祝った。  来賓の石井正弘知事、立岡脩二市長は「大橋は隔離政策解消、地域交流の懸け橋。しっかりと胸に刻み、理解をさらに深めたい」と述べた。  式に続き、ハンセン病人権啓発大使の笹川陽平日本財団会長が「ハンセン病と人権」をテーマに講演し、偏見や差別の解消、人権回復に向けた取り組みを紹介した。  同大橋は全長185メートルで、1988年5月9日に開通。長島愛生園に初の患者が入所した1931年以降、国の隔離政策で本土との移動は船舶に限られていたが、旧厚生省が約5億1500万円掛けて架橋。現在は邑久光明園が管理している。  現在、両園の入所者約580人の平均年齢は80歳を超え、高齢化の波が押し寄せる。県が昨年行った県民意識調査では、病名の認知状況は「聞いたことがある」が97・3%を占めたが、知識・情報は「あまり普及していないと思う」が39・2%。学校教育での啓発、認識の向上なども課題に挙がっている。

道の駅へちょっとドライブ黒井山グリーンパークwww.okanichi.co.jp/okkuroisan.html

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