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外国人研修生:受け入れ企業の「不正」過去最多に 昨年

 法務省入国管理局は9日、外国人研修生や技能実習生を受け入れる企業・団体の「不正行為」が、昨年1年間で過去最多の449機関・562件に上ったことを明らかにした。06年も過去最多(229機関)だったが、2倍近くに増えた。特に賃金未払いが急増しており、入管は「低賃金の労働力として悪用する状況がみえる」と話している。

 不正は多い順に▽労働法規違反(178件)▽入管に届けた企業以外で働かせる「名義貸し」(115件)▽研修時間以外の残業(98件)--など。悪質なケースとしては、福岡県の縫製業3社が実習生の携帯電話を取り上げたり、宿舎の施錠を忘れたなどの場合に1回1000円の「違反金」を差し引いていた行為などがあった。

 原則1年の研修後、2年間の労働(技能実習)が出来る外国人研修・実習制度は93年、大企業を中心とした制度を改正し、中小企業が受け入れ可能な仕組みとなった。衣服繊維製品、製造業、農業など約1200団体、約1万8000社が利用し、昨年の新規入国者は約10万2000人に上った。入管に不正行為と認定された機関は最低3年間は研修生の受け入れができなくなる。

毎日新聞 2008年5月9日 21時16分

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