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梅崎浦和初得点五輪アピール/ナビスコ杯

前半39分、同点ゴールを決めてFW高原(左)と喜ぶ浦和MF梅崎
前半39分、同点ゴールを決めてFW高原(左)と喜ぶ浦和MF梅崎

<ナビスコ杯:浦和1-1京都>◇予選リーグA組◇16日◇駒場

 浦和のMF梅崎司(21)が、移籍後初ゴールを決めた。いまだ勝ち星のないナビスコ杯の京都戦に先発出場。トップ下に入り、得意のドリブルからするどいキックフェイントで突破。前半39分、同点ゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ。18日に発表されるU-23日本代表入りへ大きく前進。北京行きを猛烈にアピールした。

 個人の力で奪ったゴールだった。梅崎は前半39分、DF闘莉王から左サイドでロングボールを受けた。大きく左足で踏み込み、クロスを上げると見せかけ、鋭く右に切り返した。完全に相手DFを置き去りに。ゴールに向かって思い切りよく右足を振り抜くと、ボールは相手に当たって角度が変わり、移籍初弾となった。「ラッキーでした」。

 狙い通りのキックフェイントだった。「最近の試合を見て、もっとキックフェイントをやっていけばゴール前で勝負できると思っていた」。これまでの試合の映像を確認し、自ら分析した。MF相馬からも海外のDVDを借り、手本として見ながら「オリジナルの自分」を磨いてきた。

 常に100%の力でやるのが信条だ。15日の前日練習、攻撃陣のみでシュート練習を行っているときだった。梅崎がシュート体勢に入ると「100%!」という声がほかの選手から響いた。常にどんなときでも全力でやる姿勢に変なニックネームがついた。この日も「常に100%。それが自分のプレースタイル。でも最後バテバテでした」。後半37分に交代するときは両足がつっていた。

 北京五輪に向けて大きなアピールになった。アジア最終予選では4試合に出場も、無得点。その反省から中盤ながら得点への意識は一層強まった。今ではエンゲルス監督からは「キッカーとして潜在能力のあるシュートを打つ」と、CK・FKのキッカーに指名されるほどだ。

 18日にU-23日本代表の埼玉合宿(21~23日)参加メンバーが発表される。「これに入らないとオリンピックにいけない。なんとか結果をだして示したかった」。狙い通りになり胸をなで下ろした。代表入りだけでなく、選手層の厚い浦和でも先発定着へ前進した。「エジ(エジミウソン)に当てて、またもらってタカさんを使っていければ。3人の動きを増やしたい」。赤き若武者は頼もしく攻撃を引っ張る姿勢をみせた。【栗田成芳】

 [2008年4月17日8時25分 紙面から]


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