2008.05.09 Web posted at:  21:00  JST Updated - AP
USA

低額硬貨の鋳造費用が額面超過、合金の合成比を変更へ 米国

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米硬貨、鋳造費用が額面を上回り合金比を変更へ

ワシントン(AP) 米国の1セントと5セント硬貨の鋳造費用が、金属の高騰に伴って額面を超えているため、米造幣局が合金の合成比を変更する方針を固めた。米財務省が法案を提出し、議会で審議する。

鋳造費用は現在、1セント硬貨が1.26セント、5セント硬貨が7.7セントとなっている。

使っている合金は、1セント硬貨が亜鉛97.5%、銅2.5%、5セント硬貨が銅75%、ニッケル25%となっている。

しかし、2003年以来、銅とニッケルの価格が3倍に高騰し、鋳造価格が額面を上回ってしまった。

議員からは、硬貨で使う金属の合成比を変えるよりも、1セント硬貨を廃止したらどうかいった声も上がっている。

しかし、硬貨の廃止は政治的に得策ではないと指摘する意見が多く、1セント硬貨は今後も鋳造される見込み。

米国では2007年、1セント硬貨が74億枚、5セント硬貨が12億枚、鋳造された。

これ以外の硬貨はいずれも鋳造費用が額面を上回っておらず、それぞれ10セント硬貨がが4セント、25セント硬貨が10セント、1ドル硬貨が16セントとなっている。

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