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中国からのパンダ貸与をめぐり上野動物園に抗議が殺到

  • 2008年05月08日 21:11 発信地:東京
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繁殖のために出張したメキシコシティ(Mexico City)の動物園で、来園者らの前に姿を見せたジャイアントパンダのリンリン(Ling Ling、2003年1月28日撮影)。(c)AFP/Jorge UZON

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【5月8日 AFP】来日中の胡錦濤(Hu Jintao)中国国家主席が日本にジャイアントパンダ2頭を貸与すると表明したことについて、上野動物園(Ueno Zoo)などに抗議の電話が殺到しているという。

 日本政府は上野動物園のパンダ、リンリン(Ling Ling)が前月30日、老衰で死んだことを受け、中国側にパンダ数頭の貸与を打診。これを受け胡主席は、福田康夫(Yasuo Fukuda)首相に対し、オスとメスのパンダ計2頭の貸与に応じる意向を示していた。

 しかし、その後、上野動物園や同動物園を管轄する東京都に抗議の電話が殺到。

 上野動物園職員によると、抗議の内容は「日本が高額なレンタル料金を支払い、中国に頭を下げてまでパンダを借りる必要はない」といった高額なレンタル料に対する疑問を呈したものや、「貸与の金額よりも、レンタル代が中国当局を支援することになるのが問題だ」といったチベット問題に対する中国への抗議がほとんどだという

 さらには上野動物園で直接、抗議ポスターを張る者まで現れる始末だという。

 パンダ貸与問題について、中国などへの強硬発言で知られる東京都の石原慎太郎(Shintaro Ishihara)知事は、動物園にレンタル代の費用対効果を考慮するよう求めたほか、個人の考えとして「パンダはいても、いなくてもいい」と語っている。

 一方、千葉県の堂本暁子(Akiko Domoto)知事は、パンダ貸与に惑わされないよう日本政府に求める声明を発表している。
 
 パンダのレンタル代は未定だが、東京都職員の話では1頭につき年1億円程度になる見込みだという。(c)AFP

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