今、社会では、観光地域を筆頭に、大量の食品残渣(食べ残し)が発生しています。現在は、そのインフラとして、行政が高額な処理費用を負担し、更には、大量の可燃物として、それらを焼却廃棄しています。
日本には、休耕農地(未使用の農地)が、かなり存在しており、現在においても、その具体的解決策は未だ見られません。
食品の多様化/高度化に伴い、食品に対する要求は増すばかりです。特に、商品鮮度指向の過剰化に伴い、賞味期限切れの販売不能食品が、飽食の日本を象徴するが如く、日々大量に廃棄されています。
今は、食の販売を有利に進めるために、化学肥料や農薬・抗生物質を大量に使用しております。その結果、農薬物による土壌劣化や汚染は留まるところを知らず、深刻化は増すばかりです。
今のリサイクルの多くは、最終処理具合が不透明であるところから、実際の再生利用状況をなかなか知ることができません。それは同時に、公益的なリサイクルの活動がその地域に対して、どれだけ有益な効果を伴っているのかという検証/判断そのものが難しいと言え、社会合理性という点において、今のリサイクル問題には数々の課題が見られます(また、一部を除き、積極的なリサイクル商品の開発があまり進んでいません)。
国内の食料自給自足力は年々低下し、食料消費量のおよそ6割近くを海外からの輸入に依存しています。
環境意識や無農薬・有機野菜・スローフードなど「食の安全」に対する意識/関心の高まりに対して、供給元である有機食材の供給元の絶対数が不足しています(マーケットの需要を満たしていない)。
社会全体の流れとして、エコロジー/環境の概念のみならず、企業CSR活動などといった一般企業による社会公益活動に対する関心が高まっています。

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