従来の途上国支援の多くは、貧困撲滅や平和構築をその目的とし、あくまで一時的な開発支援に徹することが通例でした。勿論、その対象に緊急性や深刻な状況下にある場合、こうした救済支援は、一定の成果をあげてきました。しかし、グローバルな流通市場が形成されていく中、大量の資本と技術を投下するだけの支援は、結果として、地域の自立性を促すには至らず、その点が課題の一つとしてあげられてきたのも事実です。

アセントでは、こうした途上国支援を単なる支援対象としてみるのではなく、ひとつの市場として捉え、ビジネス精神溢れる事業スキームを積極的に取り入れることで、事業の継続性、循環性を高めることができると信じております。そして、その結果の一つとして、貧困撲滅、平和構築へ進展することが、戦略的社会事業を展開する上で、重要なウェートを占めるとみております。

現在、アセントではスリランカと戦略的パートナーシップを結び、農業産業の支援/構築を推進しております(詳しくはこちら)。そして、こうした途上国を対象とした新規事業、また、既成事業への流用をアセントは、全面的にサポートしております。
世界はまさにグローバルな発展を遂げてきました。しかし、地球温暖化を代表とする環境問題、産業フライトによる地域産業の衰退並びにエコツーリズム(地域振興)の台頭などに始まるローカリズムへの反動は、欧州を始め、年々その傾向を強めております。CSR戦略を実践している企業の多くは、実はグローバルな展開をしている企業に多くみられます。それは、他地域へ進出する際のリスクとして、こうしたローカリズムと地域コミュニティとの軋轢を必要最低限に抑えることも含まれています。

そして、それが、海外市場への進出度合いが高いほど、そのリスクは非常に高くなります。勿論、対象地域の事情により、状況は大きく変化しますが、社会との戦略的関係性を求められるCSR戦略は、海外に進出を果たす企業にとって、非常に重要な視点となります。

アセントでは、海外への途上国開発支援の他にも、海外へ進出する際のリスクマネージメントの一つとして、CSR戦略経営の導入を強く推奨しております。そして、そのシステム構築を当該管理人材の養成から戦略ネットワークの構築、マーケティングリサーチまで、様々なサポートをしております。
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