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福田首相「五輪でブーイングは反感のもと」、中国国民に

2008年05月09日21時08分

 批判やブーイングは反感のもとですよ――。福田首相は9日、中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の来日に合わせた国営中国中央テレビのインタビューで、北京五輪の観戦態度などについて、やんわりと「忠告」した。中国国内で放送される番組を通じて、ナショナリズムが過熱しがちな中国国民にメッセージを送った形だ。

 「大勢の中国の方が中国の応援ばかりする。それはそれでいいが、相手の国を批判するとかブーイングみたいなことをすれば、そうされた国の人たちは反感を持つ」。こう指摘した首相は、北京五輪については「その心配はないと思う」としつつ、「世界中の多くの国々から北京に来るわけだから、気持ちよく来て頂かなければならない。中国も、ほほ笑みをばらまかなければならない」と語った。

 また、首相は「中国の環境が悪いと日本にも影響を与える。我々は中国の環境問題に無関心ではいられない」とも訴えた。

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