教育image

検定問題に異議 寄せ書きし国へ2007年10月13日

教科書検定問題に対する率直な思いを書き込む生徒たち=12日、八重瀬町の南部商業高校

 南部商業高校の生徒たちが12日、「現代社会」の授業で沖縄戦の「集団自決」をめぐる教科書検定問題への思いを文科省に向けてのメッセージとして寄せ書きした。寄せ書きをしたのは上江洲由直教諭(35)が担当する3年の3クラスの生徒たちで、これまでも検定問題について授業で学んできた。「真実を隠すことは許せない」「ウソの教科書で勉強したくない」などという意見が書き込まれた。
 今回の寄せ書きは生徒からの提案で実施することになったという。上江洲教諭は生徒たちのメッセージを持参して「教科書検定意見撤回を求める県民大会」実行委の15、16日の東京要請行動に参加する。上江洲教諭は「教科書を使っている高校生の声を届けることが大事。文部大臣にはそれを感じ取ってほしい」と話した。
 「真実を隠して何がしたいんですか?県民の声が聴こえませんか?」と書いた玉城美智恵さん(18)は「教科書に本当の事を載せないと、自分の子どもにもうそを伝えていくことになる。これは沖縄だけの問題ではない」と訴えた。
 そのほか「戦争を体験したおじいちゃん、おばあちゃんたちをこれ以上悲しませないでください」「教科書には真実だけを書いてほしい」「その耳で沖縄の声を聴いてから真実が何なのか考えてみてください」「教科書会社のせいにするのは最低です」といったメッセージもあった。


次のニュース>>


PR

教育一覧


過去の記事を見る場合はこちらをクリックするか、 ページ右上のサイト内検索をご利用ください。