【新韓流】「韓流覇権主義」に不快感表す中国
持続可能な新しい韓流の道を探る(1)
- 映画『perhaps love』のチ・ジニ
2005年、海外で「韓流」の人気はピークに達したが、「嫌韓流」「抗韓流」といった風当たりも激しかった。その背景には、「われわれのものが最高」といった文化優越主義が深く根付いている。
双方が触れ合ってこそ、文化は強くなる。融合と共存の本能を持つ文化生態系で、“南伐”だの“北伐”だのという比喩がまかり通る一方的な「韓流覇権主義」は免疫障害のような副作用を引き起こす。
しかし、他の異国文化との開放的な協力を通じて、持続可能な新しい韓流を作り出そうとする創造的共存(アンド・プラス)の実験も、いたるところで進められている。
◆「韓流覇権主義」に怒りを表す中国
先月16日、ソウル地下鉄の市庁駅のある新聞販売店のあるスポーツ新聞1面に書かれた特大の見出しが目を引く。「韓流、大陸を総なめ」、タレントのチ・ジニが出演した『perhaps love(如果・愛)』が中国全域で公開され、ボックスオフィスの首位を占めたという記事だった。
しかし、映画でチ・ジニは、金城武、 張学友(ジャッキー・チュン)などの中国人俳優の脇役を演じただけだった。 陳可辛(ピーター・チャン)監督をはじめとし、スタッフと資本のすべてが中国によるものだ。北京で会った日刊紙新京報の谷谷記者は、「中国人を本当に憤慨させているのは、すべてを韓国中心にアプローチするこの種の韓流覇権主義」と話した。
日本の東京。30万部以上が販売された日本のマンガ『嫌韓流』は、海外の一部で頭をもたげている「アンチ韓流」の象徴のように取り上げられる。しかし、日本文化庁の寺脇研・文化部長の説明はそれとは異なる。
「このマンガを読んで惑わされる日本人はおそらくいないでしょう。(韓流が日本内部で抵抗を招いている)本当の理由は、いくつかのスタイルを過度に信じ込んで製作された質の低いコンテンツ、人気が高いときに荒稼ぎしようとする考え方です。これが韓流を台無しにしています」
1990年代に入って没落してしまった香港映画は、韓流の反面教師とも言える。70年代から80年代にかけて世界的な人気を博したが、優越感に浸って自己コピーを繰り返した結果、似たり寄ったりのコメディー、武術、ロマンス映画を量産して結局、観客に背を向けられ、1997年の香港返還以降は、製作の人材が全世界に散逸してしまった。
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