韓国好き外国人の辛口批評 マーテン・メイヤーさん
オランダ出身で韓国生活5年目になるマーテン・メイヤー (Maarten Meijer/47)さんは、韓国について言いたいことがたくさんある。メイヤーさんは、アイルランド、スペイン、ロシアなど、世界およそ40か国を歩き回った、文字どおり“コスモポリタン”だ。
米国のニューヨーク州立大学で科学専攻の修士を、ロシアのモスクワ大学でトルストイ研究で文学博士学位を取得し、現在ソウル女子大学で英語を教えている。妻は米国人だ。
そんなメイヤーさんが韓国と韓国人についての一風変わった著書『マーテンさん、韓国がそんなに好きですか?』(玄岩社)を出版した。
メイヤーさんは、「韓国がとても好きになり、もっと知りたくなって韓国のいろいろな面を覗いて見た。韓国人たちと色んな話をしながら考えたことをまとめ、この本を書いた」と話した。
韓国で見たことや経験したことをもとに本を書いた外国人は多数存在するが、メイヤーさんの著書で真っ先に目につくのは、韓国人に対する“苦言”だ。「韓国最高の大学といわれるソウル大学のレベルは、米国の平凡な州立大学のレベルにも及ばない。…教授の研究業績や知的能力、授業の質の全てが期待に及ばない」「韓国の大学で働く中堅の教授たちは、驚くほど同じ大学出身である上、考え方もまったく同じ」
メイヤーさんは、地下鉄の風景を観察した末、「悲しいことだが、韓国人はあまり本を読まない方だ。…韓国の地下鉄の乗客はまどろんだり、床を見つめていたり、ゴシップで悪名高い “スポーツ新聞”を読んでいる。 若い世代は携帯電話でゲームを楽しんでいる」と皮肉った。
しかし、メイヤーさんは、短所をけなすためではなく、韓国人たちの長所を浮き彫りにするためにこの本を著わしたと述べた。
「私がこの本を書いた意図をしっかり理解してもらいたいです。どの国の国民であれ、自らは分からない“ブラインドスポット(blind spot/盲点)”があります。それを指摘しながらも、韓国人の優秀な潜在力について話すためにこんなに量が多くなりました」
メイヤーさんは、韓国語独特の概念である情や学閥、ヌンチ(周辺の目を気にすること)といった単語のように、対応する英単語が見つからない言葉については、巻末に“Jeong(情)” “Hakbeol(学閥)”“Nunchi(ヌンチ)” といった項目の注釈をつけ、意味的に近い英語で解説した。
メイヤーさんは、特に韓国では家庭教育が重要な役割を担っていると見ている。「1歳の誕生日のお祝いや結婚などの通過儀礼は、生活の教育であり、子どもに対する親の全幅の支援は自信感を引き立て、どんな仕事にも熱心に、自信をもって取り組む韓国人の性格を形成しているようです」
韓国に魅力を感じたマーテン・メイヤーさんは、4人の子ども(3男1女)全てをインターナショナルスクールではなく、一般の韓国人学校に通わせている。
「現地の学校は、その国の言語はもちろん、文化を会得するのに間違いなく一番良い場所です。なかでも現在高校2年生の娘が適応するのに苦労したが、今は韓国語もとても上手で、クラスメートの30%ほどの生徒ととても親しく過ごしています」
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