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舞鶴・高1遺体、未明に男女の大声…現場で殺害か

 京都府舞鶴市の朝来(あせく)川南側の雑木林で、府立東舞鶴高浮島分校1年小杉美穂さん(15)が他殺体で見つかった事件で、府警捜査本部(舞鶴署)は9日、司法解剖の結果、死因を重い鈍器で頭部を殴打されたための失血死と特定した。死亡推定時刻は7日未明という。小杉さんが外出後に友人らと交わしたメールや電話に待ち合わせの内容のものがなかったことも判明。同日未明には、現場近くの住民が男女の声を聞いていた。府警は、外出後に出会った人物と遺体発見現場まで行って事件に巻き込まれた可能性があるとみており、男女の声についても人物の特定を進める。

 発表によると、小杉さんは遺体の状況から大量出血したとみられ、両腕に抵抗した際に出来る傷があったが、引きずられたような形跡はなかった。頭部の傷の状況から殴られて数十分後に死亡したとみられ、府警は小杉さんが現場で襲われ、瀕死(ひんし)の状態で土をかけられたと判断。首に巻かれた植物のつるは、死因とは無関係としている。

 一方、小杉さんは6日午後10時以降に自宅を出たとみられ、7日午前0時半過ぎ、友人に「自宅近くにいる」と電話をかけていたが、その直前にも、別の友人にメールを送信していた。内容は待ち合わせや呼び出しではなく、電話で話した相手とも、会う約束などはしていなかったという。

 7日未明に遺棄現場近くの自宅で男女の声を聞いた住民は府警に「大きな声だったが、争うような感じではなかった」と証言。遺棄現場に遺体を運び込むために引きずったような跡はなく、府警は、事件直前に小杉さんを目撃した人がいないかなど、周辺で聞き込み捜査を進めている。

2008年5月9日  読売新聞)

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