江東区は15日、校長経験者らが区立幼稚園や小中学校に助言をしたり、地域の人材を支援員として派遣する「学校支援室」を設置したと発表した。きめ細かい対応で、不登校などの問題を未然に防ぐのが狙い。
支援室は今月から区教委に設けられ、元校長、副校長ら7人が相談員になり、校長や教職員、保護者らの相談に電話などで応じる。
さらに学校で児童・生徒を支援するための「人材バンク」を支援室に設置。登録した地域住民や保護者らを「小1支援員」として区内全小学校の1年生クラスに配置し、児童が集団生活になじめない「小1プロブレム」対策に当てる。また、中学校進学時の環境変化で不登校などが急増する「中1ギャップ」への支援員もモデル校3校に配置する方針。
来月からは放課後や土曜日の補習時間には区内の大学生らを支援員として派遣し、学習支援に当てる予定という。【前谷宏】
〔都内版〕
毎日新聞 2008年4月16日 地方版