再出発したばかりの地域医療が、早くもピンチです。
旧市立総合病院を引き継いだ「夕張医療センター」が、巨額の光熱費のために経営危機に陥っています。夕張市・道ともに支援策を見つけることが出来ず、職員の怒りと不安が募っています。
夕張医療センターの職員集会。代表の村上医師は、同席した市の福祉担当者にこう切り出しました。(村上智彦医師)「市として責任を感じていないのか。大家として修繕していない建物を渡したがためにみんなに苦労かけているという考えはないんですか」
夕張医療センターは旧市立総合病院の建物を引き継いで使用しています。1年間の水道光熱費は5000万円ー。収入の12パーセントを占めていて、黒字が求められる医療センターの経営を圧迫しています。(村上智彦医師)「僕らは法外な暖房費がなければ黒字経営なんですよ」「使っていない建物の部分なので市が負担するのが筋だと思う」
医療センターは1階を使っていて、2階と3階は閉鎖中です。しかし建物が老朽化していて断熱が不十分なため、光熱費のおよそ半分が無駄になっているといいます。
医療センター側は先月、経営を圧迫している光熱費の一部を負担するよう市に求めました。夕張市は「医療センターの経営改善に向けた取り組み」を前提に支援を検討するとの基本的な考え方を示し、協議の場を設けることを約束しました。
しかし、財政再建団体の夕張市に支援の財源はありません。道も2000万円の緊急融資が必要という認識を示しましたが、再建計画の変更が必要なため国との調整を進めています。
具体的な解決策が見つからないまま、増えていく光熱費ー巨額の赤字から再出発した地域医療の拠点が、新たな危機に直面しています。
(2008年5月8日(木)「どさんこワイド180」) |