▽経営責任を明確化 来年度から
広島県は、二〇〇九年四月から広島(広島市南区)と安芸津(東広島市)の県立二病院に地方公営企業法を全面適用する方針を決めた。両病院を統括する事業管理者一人を置き、人事や予算編成権などを知事から移す。
事業管理者に実質的な権限を与えることで、経営責任の明確化や職員の意識改革を促す狙い。県がこのほど改定した病院事業経営計画(〇五〜〇九年度)に盛り込んだ。
計画では、〇九年度以降も必要に応じて地方独立行政法人化などの運営形態の検討を進めると明記。安芸津病院については「地域の中核病院としての役割が低下している」として、規模の見直しも検討するとした。
地元への移管方針を決めている瀬戸田(尾道市)と神石三和(神石高原町)の両病院については「〇九年四月を目指して移管を進める」としている。(加納優)
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