福岡放送局

2008年5月8日 18時20分更新

1か月前から犯行考える

福岡市で2人の女性が強盗目的で殺傷された事件で、1人目の女性を襲ったとして再逮捕された22歳の男は警察の調べに対して「犯行のおよそ1か月前に凶器のナイフを万引きし、そのころから人を襲って金を奪おうと考えていた」と供述していることがわかりました。警察は犯行に至る経緯を詳しく調べています。

福岡市中央区の無職、野地卓容疑者(22)はことし3月下旬、福岡市城南区の路上で金を奪うため31歳の女性をナイフで刺して大けがをさせたとして、強盗殺人未遂などの疑いで再逮捕されました。警察は8日午前、野地容疑者の身柄を検察庁に送って本格的な取り調べを始めました。
これまでの調べに対して、野地容疑者は「生活費に困り女性を襲ったが殺害しようとは思わなかった」と供述し、殺意については否認しているということです。
その後の調べで、野地容疑者は「犯行のおよそ1か月前に凶器の果物ナイフを万引きし、そのころから人を襲って金を奪おうと考えていた」と供述していることがわかりました。
野地容疑者は複数のアルバイトをしましたがいずれも長続きせず、去年の秋ごろからは生活費にも困るようになっていたということで、警察は犯行に至る経緯について詳しく調べています。