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　北大大学院生らのグループが道内初となる漫画専門のフリーペーパー「コミック・ラグ」（季刊）を創刊した。フリーペーパーといえば、飲食店の割引クーポン券や求人情報の掲載が一般的。面白さに加え、物珍しさも手伝って出足は好調だ。

　４月１０日に発行された創刊号は、北大大学院国際広報メディア専攻２年の林優希・編集長（２４）と水野雄太・副編集長（２４）ら５人で編集。道内在住の漫画家の卵６人の作品を掲載した５０００部を作成し、北大構内（札幌市北区）に設置したり、ＪＲ札幌駅前で配布した。

　企画段階で北大生１００人にアンケートを取ったところ、９割が「フリーペーパーを月に１冊以上は使う」、８割が「漫画は買わないが、月に１回以上は読む」と回答。北海道は、「ルパン三世」で知られるモンキー・パンチさんや「キャンディ・キャンディ」のいがらしゆみこさんらを輩出し、漫画家志望者が多いことから「需要と供給が一致すると考えた」（林編集長）という。費用は企業広告で賄っている。

　編集部は現在、第２号（７月発行）を制作中。林編集長は「クーポン券のないフリーペーパーを読み物として楽しんでほしい。また、漫画家の卵にはよい発表の機会になれば」と期待している。問い合わせは、編集部のメールアドレス（ｉｎｆｏ＠ｃｏｍｉｃｒａｇ．ｃｏｍ）。【水戸健一】