韓国LG電子は8日、イタリアの服飾雑貨ブランド大手プラダと共同で開発した携帯電話機を日本国内に投入すると発表した。NTTドコモが6月に発売する。昨年3月に欧州で売り出し、これまでに世界40カ国で80万台の販売実績がある。日本でもおしゃれな高級機種として売り込む。
本体は黒を基調としたデザインで3インチのタッチ式スクリーンを採用。画面上部に「PRADA」のロゴをあしらった。数字ボタンはなく、画面をタッチしてほとんどの操作を行う。ドコモのインターネット接続サービス「iモード」に対応している。「プラダフォン」の通称で全国販売する。専用のケース付きで価格は10万円程度となる見通し。
LG電子とプラダは製品の企画段階から連携。本体だけでなく表示画面やアイコンのデザイン、広告戦略の立案まで共同で取り組んだ。国内の携帯電話機市場は年間5000万台前後でLGのシェアは1%強とみられる。市場規模が頭打ちとなるなか、新規性の高い製品で需要を開拓する。(21:01)