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胡主席が早大で講演「歴史強調は恨みを抱き続けるためでない」

5月8日21時6分配信 読売新聞


 来日中の胡錦濤・中国国家主席は8日、都内の早稲田大学大隈講堂で講演し、日中間の歴史問題について、「我々は歴史を銘記するよう強調しているが、それは恨みを抱き続けるためではない。両国民が子々孫々にわたり、友好的に付き合うためだ」と、歴史を感情的な摩擦要因にしてはならないとの考えを示した。

 1998年に江沢民国家主席(当時)が来日した際、中国側は日本の謝罪と反省にこだわり続け、日中間の感情摩擦が激化した。胡主席は10年ぶりに訪日した中国元首として、未来志向の互恵関係を重視する姿勢をアピールした。

 胡主席は「2000年以上に及ぶ両国人民の友好交流は、世界の民族交流史上の奇跡」と強調。その上で、日本の対中侵略について「両国の友好関係が破壊された。中華民族に大災難をもたらし、日本国民にも大きな被害を与えた」と述べた。また、「日本の対中円借款が、インフラ建設、環境保護、エネルギー開発など中国の近代化建設に積極的な役割を果たした」と日本への謝意を表明した。講演は、中国国内でも生中継された。

最終更新:5月8日21時6分

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