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「都の西北」狂騒 胡錦涛主席講演で学生は迷惑? (1/2ページ)
「なぜ早稲田なのか」「授業に遅れそうで迷惑」−。8日午後、来日中の胡錦濤国家主席が講演を行った東京都新宿区の早稲田大学。聴衆が招待者に限られていたこともあり、講演を聴いた学生はおおむね好意的だった。しかし厳重な警備に迷惑顔の学生も多く、大隈講堂付近ではチベットを支援する学生らと中国人の小競り合いも起きた。
早大広報課によると、講演は外務省や日中友好協会などが主催。大学ホームページなどでの事前告知はせず、高校・大学生や教授、外務省関係者など、事前に招待された約800人が集まった。
横浜市内の高校2年の女子生徒(17)は、「高校で中国語を選択しているので、先生からせっかくの機会だからといわれた」と参加の理由を明かす。筑波大大学院の高木功介さん(26)は「講演後にもう少し積極的な質疑応答があればよかった」と注文をつけた。
講堂付近では、小競り合いも起きた。早大3年の男子学生(20)は「午後1時20分ごろ、大隈講堂に入る前に『早稲田の恥だ』『虐殺国家の代表を呼んでいいのか!』とチベットを支援する団体から言われて怖かった」と話す。
大学側は8日早朝、学生向けのホームページに「授業は通常通り行うが、胡錦濤国家主席の講演のため入校制限がある」と告知。4つの門を閉鎖する措置を執った。そのため、授業を受けに来た学生が、警察官に教室までの順路を聞く姿も目立った。
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