法務部会国籍問題に関するプロジェクトチームは5日、初会合を開いた。同チームは、グローバル化の進展に伴い重国籍問題にどう対処していくかなどを議論するため立ち上がったもの。重国籍者はわが国では、日本国籍か外国籍かを選択しなければならないことになっている。会合では、重国籍を容認した場合のメリット・デメリットとして複数国の国民としての権利を享有・行使することが可能となる一方、日本国民が同時に属する外国の軍事的役務に就くなどの問題が生じることが示された。また、わが国が国家承認していないパレスチナの国籍問題も議題として取り上げられた。議員からは「曖昧な日本人ではなく、日本への帰属意識を明確にすべきだ」との重国籍を容認することへの慎重な意見も出された。今後同チームは諸外国の重国籍者への対応状況を調査するなどさらに議論を深めていく方針。
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