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胡錦濤来訪で関西は厳戒態勢

2008.5.8 22:39

 中国の胡錦濤国家主席が9日、関西入りする。大阪府では橋下徹知事ら政財界関係者と会食し、10日には奈良県を訪れる予定で、中国との関係強化を期待する両府県は胡主席の来訪を歓迎する。一方、チベット問題に対する抗議活動も予定されており厳戒ムードも漂っている。

 大阪府は9日に胡主席の歓迎夕食会を開く。橋下知事や大阪市の平松邦夫市長ら約150人が出席する予定で、海外の要人を迎えた会としては過去最大規模。中国との連携を重視する橋下知事は7日の定例会見で、「肩ひじ張らないおつきあいをしたい」と歓迎の姿勢を示している。

 しかし、府は歓迎夕食会のスタッフの数など詳しい概要は明かさず、担当職員も「通常の要人を迎える際と同様の態勢で臨む」と強調するだけで、緊迫した雰囲気も流れる。

 また、奈良県では、訪問先の唐招提寺(奈良市)や法隆寺(斑鳩町)で、すでに警察官が頻繁に境内を巡回するなどしており、関係者は「安全にしないと…」と祈るような気持ちだ。唐招提寺にはこれまで、胡主席の受け入れに反対する電話やファクスなどが計約300件寄せられている。

 一方、十輪院(奈良市)の橋本純信住職は、法隆寺と唐招提寺に、「中国政府によるチベット仏教弾圧に抗議の表明をお願いします」とする書簡を送っており、胡主席が来県する10日には、弾圧犠牲者の追悼法要を営む。

 さらに、10日にはチベット支援者らが奈良市内でデモ行進をする計画を進めているという。

 こうした情勢のなか、大阪府警は、米国、韓国の首脳と並ぶ最高レベルの「厳戒態勢」で警備に臨む。昨年4月の温家宝首相来訪の際の3500人規模を上回る態勢。すでに、大阪市西区の中国総領事館の警備を強化している。

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