ソフトバンクは議決権がない代わりに、普通株より配当の多い優先株(無議決権株)を発行する準備に入った。同社の株主は個人の比率が高く、配当を好む傾向が強いことに配慮した。個人株主を呼び込むとともに、資金調達手段を多様化する狙い。東京証券取引所が今夏にも新たに整備する種類株制度の上場第1号となる可能性もある。
ソフトバンクは8日の取締役会で優先株の発行を可能にする定款の変更案を決めた。6月下旬の定時株主総会に諮り、正式決定する見通し。発行の際は既存株主に一定比率を割り当てる形にする予定。発行時期や規模は市場環境などを見極めたうえで詰める。上場後は幅広い株主を呼び込めるとみている。(16:03)