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5月8日のながさきニュース
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長崎新聞
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大学生が“子育て支援” 県立大シーボルト校でイベント
 | | 大学生の手ほどきで育児用品を作る母親たち=県立大シーボルト校 |
核家族化や女性のライフスタイルの変化に伴い、社会全体で子育てを応援しようとする動きが広がっている。大学生も子育て支援に手を挙げた。西彼長与町の県立大シーボルト校看護栄養学部の学生が開いたイベント「学生発! 育児支援隊」。乳幼児を持つ母親と簡単な育児用具を手作りして、触れ合いも深めた。
企画したのは同学部・島田友子准教授の「母性ゼミ」で学ぶ看護学科四年の四人。島本裕子さん、高橋美帆さん、田中瞳さん、友永淳子さん。
授業の一環で一月、地元の助産師・長野澄恵さんが開く母乳育児相談室を訪問。若い母親が悩みを語り合う相手に乏しく孤立しがちなことを知った。「自分たちにも何かできないか」と“集いの場”をつくることに。大型商業施設やアルバイト先に案内チラシを張り、参加を呼び掛けた。
先月十八日にあったイベント初回には、長与町内と長崎市から妊娠中の女性や子連れの母親計十七人が集まった。同大学内の茶室で自己紹介から始まり、会場はリラックスした雰囲気。新生児の頭のゆがみを防ぐ効果のある「背当てクッション」と、授乳時に上着を固定する「授乳ストラップ」を学生の手ほどきで作った。
三人の子どもがいる浦添恵里さんは七カ月の次男を連れ参加。「一人より、みんなで作る方が楽しい。リフレッシュにもなる」。七月に初の出産を控える入江比奈さんは「意外と簡単。手作りの温かみがある」とうれしそうだった。
隣室ではボランティアで参加した三年生らが赤ちゃんや子どもを預かり、抱っこしたり絵本を読んであげたりしていた。母親たちは子どもに気を取られることなく、お互いの会話が弾んだ。
企画の学生たちは「予想以上に楽しんでもらえた」と手応えを感じた様子。手伝った長野さんは「子育て中の母親にとって、不安や緊張が一番良くない。学生がつくった和やかな場のおかげで、参加の母親もほっとできたのでは」と語っていた。
イベントは年四回開き、次回は七月中旬の予定。寄せられたアンケートを基に内容を考えていくという。島田准教授は「大学も地域に貢献したい。育児にかかわる不安など、気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。同准教授(電095・813・5321、メールtomoko@sun.ac.jp)。
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