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【社会】

誘拐の邦人2女性解放 イエメン、部族交渉が奏功

2008年5月8日 12時11分

 【サヌア8日共同】イエメン西部マーリブで日本人の女性旅行者2人が武装した地元部族の男らに誘拐された事件で、2人は8日未明(日本時間同日早朝)、無事解放された。関係者によると、2人は東京都杉並区の三島慶子さん(41)と福岡市博多区の遠藤志津子さん(44)。2人はサヌアの日本大使館員に「無事です。けがはなく、所持品も取られていない」と落ち着いた様子で話した。

 犯人が属する地元部族の有力者ムハンマド・ハッサン・ビンメアイリさんによると、部族の長老らが7日午後の事件発生直後から、2人の拘束現場となったマーリブ郊外の民家を包囲し、早期解放を求め犯人グループと交渉。8日未明に犯人側が解放に応じ、2人はイエメン治安当局に保護されマーリブのホテルに戻った。

 イエメン治安当局は前面に出ず、部族指導者の権威とネットワークに依拠した解放交渉が功を奏した。ビンメアイリさんによると、犯人グループは男4人。

 

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