聖尾根より熊倉山登頂報告


(06年3月12日)


<06'3.12 歩行記録>

三峰口駅(6:00)〜上の滝上(6:50)〜小尾根上(7:00)〜750m峰(7:15-20)〜802m峰(7:30-35)〜1165m峰(8:30)〜
1307m峰(9:05)〜熊倉山(9:30-40)〜造林小屋跡(10:40)〜地獄谷(10:45-50)〜登山道入口(11:25)〜白久駅(11;45)

注意!
・標高500mくらいから稜線までは殆ど道がありません。
・熊倉山までの聖尾根も部分的に道が不明瞭です。

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 いつも計画しては没となるパターンが続いていた熊倉山の聖尾根をやっと歩くことができました。 岩尾根でキケンとの前情報があったので、それなりに武装して臨みましたが、特に危険な箇所はありませんでした。 ただ、1165m峰手前の泥斜面の急登はかなりキツかったです。

稜線に出た所
稜線に出た所
oooooo 750m峰
750m峰
oooooo 802m峰->御岳山
802m峰->御岳山

 車は三峰口駅の日帰り駐車場(¥500)を利用。 駐車場の一番奥から道路に上がり、そこから斜め上に続く道路を登っていきます。 まもなく左手に綺麗な建物が見えてきたと思ったら立派なトイレでした。 このすぐ先が神明社で、さらに道路を進むと間もなく沢に突き当たってT字路となりました。 ここは右に曲がり、沢沿いの道を登っていきます。
 この道は少し登ると周囲の民家も無くなり、やがて舗装も終わって山道となりました。 道には何箇所か分岐があるので、方向を誤らないように注意して進みます。 そんな山道も登るにつれて次第に踏み跡も怪しくなり、やがて沢の真ん中を大きな岩がせき止めているような場所に出ました。 沢は岩の左側を小さな滝となって落下しています。 ここは左から巻き気味に越えましたが、本来の踏み跡は右側に付いていた様です。

 滝の上はもう山道と呼べるものは無くなり、沢に沿って適当なところを登っていきました。 しかし沢はやがて大きなナメ状の滝となって行く手を遮るようになります。 ここは右側の泥斜面をだましだまし登って越えました。 滝の上はもう沢型も殆ど無くなったので、左手の小尾根によじ登ってみると、そこには比較的明瞭な踏み跡とテープのマーキング等がありました。
 小尾根を登っていくとすぐに尾根型は不明瞭になりましたが、左手に新たな小尾根が見えたので斜面を左にトラバースして今度はそちらに這い上がります。 すると尾根上には再びハッキリした踏み跡やマーキングがありましたので、これに従ってどんどん登っていくとあっさりと稜線に飛び出しました。 750m峰のチョッと下で狙い通りの場所でした。

 せっかく登ったので、まずはすぐ近くの750m峰を往復して登ってみました。 ここは西側の展望がなかなか良かったです。 すぐ下に見えた725m峰の岩峰が圧倒的でした。
 750m峰からは聖尾根を熊倉山方面へと進んでいきます。 思っていた以上に尾根上の踏み跡はハッキリしていました。 国土調査の折に付けられたと思われるピンクのテープがちょうど良い目印になっていた様です。 そんな尾根道を快調に進んでいくと北側が開けた802m峰に出ました。 秩父御嶽山のちょうど良い展望台といった所です。 またこのピークから東に延びる尾根上にはかなり明瞭な踏み跡が続いていました。

聖尾根分岐点
聖尾根分岐点
oooooo 熊倉山山頂
熊倉山山頂
oooooo 山頂->和名倉山
山頂->和名倉山

 さて802m峰を過ぎると急登が始まりました。 ややぬかるんだ泥斜面の上に落ち葉が乗って、しかも中途半端に凍り付いているという最悪の状態でした。 ところどころにはロープもありましたが、それでもよじ登るのにはかなりのパワーを消費させられた気がします。
 急斜面を何とか登り終えて斜度がやや緩やかになってくると前方に岩峰が見えてきました。 あんなところを登るのかと思ったら、ルートは左手西側を巻くように続いていました。 しばらく水平に近い巻き道を辿りますが、小尾根を越えると道が下降していくようになりました。 これはおかしいなと思って周囲を見ると小尾根には上下に明瞭な踏み跡が続いています。 真っ直ぐに延びる立派な道と小尾根沿いに下る踏み跡はとても気になるところでしたが、ここは熊倉山へのルートとなる小尾根の登りに取り付きました。

 小尾根に沿ってやや急な斜面を登りきると小広い広場となった尾根上に出ました。 ここから先は斜度もやや緩くなってきます。 道も明瞭となってやがて1165m峰に到着しました。 この峰は展望は得られませんが、東の尾根には明瞭な踏み跡が分岐していました。 おそらく月ヶ峰へと続く尾根ルートだと思われます。
 1165m峰の先のピークを左から巻くように越えると、その先は緩やかな登りの尾根道となりました。 しかし1307m峰直前ではトラロープたよりに岩尾根を登るちょっとスリリングな箇所もありました。 でもここが今回の聖尾根では一番おもしろいところだったように思います。 ここを登りきれば1307m峰ですが、この峰も展望は無くちょっと寂しい感じでした。

 1307m峰から少し下ると一般道である林道コースの分岐点となります。 でもここまで尾根を辿ってきたので、熊倉山までそのまま尾根を辿るルートにチャレンジしてみました。 熊倉山手前のピークの登りがちょっとスリリングでしたが楽しかったです。 このピークを越えれば三門の広場で、再び一般コースと合流し熊倉山への最後の登りとなります。 熊倉山の山頂は展望も無く相変わらず静かな雰囲気でしたが、樹木の切れ間からはちょうど和名倉山が綺麗に見えました。

 さて熊倉山からは一般コースの林道コースで下山します。 しかしこのルートがなかなか曲者でした。 まずは三門の広場からの巻き道ですが、崖下に向かって斜めにツルツルに凍り付いていて恐ろしいことになっていました。 ここはアイゼンを付けて慎重に下っていきました。 さらに聖尾根分岐から先でも部分的にツルツルの氷斜面が続いて、造林小屋跡でアイゼンを外すまでしばらくは気を抜くことができませんでした。
 そんな悪場を抜けた造林小屋跡先の地獄谷でくつろいでいると、何やら風花が舞ってきました。 ここから先は伐採作業で明るくなりすぎたけど、その分眺めも素晴らしくなった山道を風花に吹かれながら快調に下っていきました。

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