西北五地域医療を守る住民の会など4団体は7日、県庁を訪れ、医師不足に悩む鯵ケ沢町立中央病院の勤務医の負担軽減に向け、開業医の協力を得られるよう、県も働き掛けてほしいと要請した。
懇談は非公開で行われ、4団体の関係者5人のほか、諏訪益一、安藤晴美両県議が同席。県側は健康福祉部の佐川誠人次長ら4人が応対した。
懇談に出席した県医療労働組合連合会の山本公行執行委員長らによると、4団体側は近隣の弘前市内の開業医らに日当直の支援を要請したい考えを説明、県に仲介を求めた。
佐川次長らによると、県側は町や地元医師会の間での話し合いが先との見解を示し、その結果、不足する部分を弘前市の開業医に要請するのであれば、その際に県医師会に仲介などを働き掛けることは可能と答えた。
また、開業医が日当直を支援する場合、業務上の責任の所在をしっかり詰める必要があることを強調した。
鯵ケ沢町立中央病院は、一時期9人いた常勤医が5人(内科医2人、外科医3人)にまで減少。県が同病院の依頼を受け、国に緊急臨時的医師派遣要請する準備を進めている。