法廷で笑い止らず、周囲をあぜんとさせた大統領

新華社リマ(ペルー):5日、フジモリ元ペルー大統領は法廷で1分間にもわたって大笑いし、法廷にいた人たちを唖然とさせた。元大統領が大笑いした理由は、「証言がこっけいだった」ことだという。
AFP通信が伝えたところによると、元大統領は5日出廷した。法廷で、ペルーの退役陸軍大佐が次のように証言した。「元大統領が旅行に行く前、私たちはしばしば扉の鍵穴から、大統領がどんな服を着るのかを覗き見していた。それによって、自分は多めに服を着るべきか、少なめにするべきか判断していた。大統領が半そでなら暖かい場所へ行くと判断し、厚めの服を着ていたら寒い場所へ行くんだろうと判断していた」。
これを聞いたフジモリ元大統領は笑いが止まらず、1分後、両手で顔を覆ってようやく笑いをとめることができたのだという。元大統領は裁判官に対し、この証言について次のように説明した。「安全を確保するため、どこへ行くかはぎりぎりまで秘密にしていた」。フジモリ元大統領は、在任期間中、2つの住民虐殺事件に参與したとして訴えられている。もしこの罪が成立すれば、元大統領には最高で30年の懲役刑が言い渡される可能性がある。
ペルーの最高裁判所は昨年12月、職権濫用罪で、元大統領に対しすでに懲役6年の刑を言い渡している。
【翻訳編集:JCBB(K.K)/G-SEARCH】