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ページ更新時間:2008年05月08日(木) 05時55分

中国で手足口病が猛威、28人死亡

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 中国では「手足口病」が猛威を振るい、感染者は1万5800人、死者は28人にのぼっています。中国衛生省とWHO=世界保健機関は7日、北京で緊急の記者会見を開きました。
 「手足口病が北京オリンピック期間中の重要な活動に影響することはないと確信する」(中国衛生省、毛群安 報道官)

 緊急会見でこう強調する中国衛生省の報道官。しかし中国では、3月上旬、安徽省の阜陽市で感染の拡大が確認されて以来、全国各地に感染が広がっています。

 国営新華社通信によりますと、感染者は子どもを中心におよそ1万5800人のぼり、28人が死亡しました。死者のうち22人は阜陽市に集中しています。

 手足口病は北京市内にも広がっていて、一部の幼稚園が閉鎖される事態となっています。北京オリンピックを間近に控えた北京市内では、1400人余りの感染が報告されています。

 手足口病は幼児を中心に流行する病気で、エンテロウイルスの感染により、風邪のような症状を起こし、手足や口の中などに発疹が現れるのが特徴です。

 「手足口病はみんながかかる病気で、ほとんどが軽く済むが、中には重症化することもある。いろんな種類があり、中には今回の中国のように重症化することもある。過去に日本でもウイルスが流行したことがあり、その場合は髄膜炎の確率が高まり、場合によっては脳炎になって死亡する子どももいるので注意が必要」(国立感染症研究所、安井良則 主任研究官)

 衛生省の報道官は、「6月から7月にかけて感染拡大のピークを迎える」という専門家の予測を明らかにしました。「ほかの地域にもさらに感染が拡大する可能性がある」として、オリンピックを前に、感染防止の対策を強化する考えを強調しました。

 WHOの担当者は、アジアでのさらなる拡大を警告しています。(08日05:28)

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