米空母艦載機移転に伴う騒音増大で住めない環境になるとして、米海兵隊岩国基地に隣接する岩国市車町3丁目の車第3自治会(136世帯)が7日、福田良彦市長に、同市の愛宕山地域開発事業跡地への集団移転を求める要望書を提出した。福田市長は慎重姿勢を示したが、安全・安心策の協議は続けると答えた。
基地周辺の住民が集団移転を求めるのは初めて。福田市長は衆院議員だった2006年、基地隣接地区を愛宕山に集団移転し、跡地に米軍住宅を造る地域振興策の私案を発表した経緯がある。
この日は、自治会の高林孝行会長(68)ら5人が市役所を訪れ、福田市長に面会。要望書と、艦載機移転で想定される騒音被害や米兵犯罪の増加など12項目の問題点を挙げた文書を手渡した。
【写真説明】福田市長(左)に集団移転実現の要望書を手渡す高林会長(中)ら
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