Linuxを気軽に弄るための手段として、最も簡単なのは、通称「1CD-Linux」を、リリースされたばかりの「MobaLiveCD」と組み合わせることだ。一切のインストール作業を行うことなく、Windows上でLinuxを起動することができるぞ。
MobaLiveCDは、CDブートから直にLinuxを起動する「1CD-Linux」(など「LiveCD」と呼ばれるCDブートOS)を、Windows上の一ウインドウとして起動するためのインストール不要型ツール。Linuxはそもそもインストールが面倒(というイメージが根強い)だし、1CD-Linuxを使うにしたって、マシンを再起動させてLinuxに切り替えたり、再起動の必要をなくすために本格的な仮想OS環境を作ったりするのは面倒だ。フリーソフト「MobaLiveCD」と1CD-Linuxを使えば、一切のインストール作業を行うことなくLinuxを起動し、Windowsのブラウザで情報を集めてLinux上で実験を行う……といった芸当が可能だぞ。また、「MobaLiveCD」は、USBメモリから起動することもできる点もポイントだろう。
「MobaLiveCD」を作者のページからダウンロード。本体exeが直接配布されている。起動し「Run the LiveCD」。
1CD-Linuxのイメージファイルを選択する。「それはどこで手に入れれば?」という方は、定番のKNOPPIX日本語版を(サイズが大きいのでページ下部のBT配布を利用すると良いだろう)。
「QEMU」のウインドウ内で1CD-Linuxが起動するのだ。
あとは普通に利用するだけ。これまで手を出しにくかったLinuxに気軽に挑戦できるぞ。
本体ウインドウ「Right-click Menu」をクリックすると、ISOファイルの右クリックメニューからLiveCDを起動することができるようになる。Linux以外のLiveCDに興味がある方は「LiveCD」を。
2008年05月03日 16:14