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韓国初の砕氷研究船「アラオン号」建造へ

 韓国初の砕氷研究船となる「アラオン号」(6950トン)の竜骨を入れる起工式が7日、釜山・影島で行われた。

 アラオン号は来年3月に進水式を行い、砕氷能力をチェックする試験運航を経て、2010年から本格的に極地の探査や南極の世宗基地への補給と研究支援活動に乗り出す。

 アラオン号は全長110メートル、幅19メートルで最高速度は時速30キロに達する。一般の船舶とは異なり、氷を割りながら進むため、船の前面の鉄板の厚さは軍艦の2倍の4センチに達する。船には6800馬力のエンジンを2機搭載し、そのパワーで船を前進させながら氷をかき分けたり、船体を左右に揺らして氷を割りながら進む。

 船の名称である「アラオン」とは、海を意味する韓国語の「アラ」と、「すべて」を意味する「オン」を合わせて命名された。「アラオン号」建造事業には754億ウォン(約79億円)の予算が投入され、その他の研究設備の費用も合わせると、総額で1040億ウォン(約108億円)が投入される。

 国土海洋部は「これまで砕氷研究船が必要なときは、ロシアなどから1日8000万ウォン(約835万円)を支払って借りていた。アラオン号が完成すれば、南極に基地を持つ20カ国のうち砕氷船を持たない国はポーランドのみとなる」と述べた。

李衛栽(イ・ウィジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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