中国チベット自治区での暴動からほぼ1カ月がたち、福岡県久留米市六ツ門町の広場で12日夜、一連の抗議行動の犠牲者を追悼する「チベット・サポート キャンドル・ライティング」(主催・久留米チベット文化交流会)が開かれた。
コップに入れた約200個のろうそくの炎で「FREE TIBET(チベットに自由を)」の文字を作り、午後8時、参加者約60人が1分間黙とう。チベット人犠牲者とされる40人の名を主催者が読み上げ冥福を祈った。
福岡県内に住むチベット難民2世のテンジン・シェラップさん(22)も参加した。父母は1959年にインドへ逃げ、そこで生まれたテンジンさんは難民パスポートを手に15歳で留学生として来日し、高校、大学を経て今春、同県内の企業に就職した。「チベット内の問題で他国に報道されていないことがたくさんある。非暴力による独立、もしくは自治が願い。日本の皆さんにも何が起きているか知ってほしい」と語った。【平野美紀】
毎日新聞 2008年4月13日 西部朝刊