2008-05-07 胡錦濤国家主席来日に合わせた抗議活動
■[日本での活動]胡錦濤国家主席来日に合わせた抗議活動
昨日5月6日の胡錦濤中国国家主席来日に合わせて、「チベットを救え!チベット問題の平和的解決を求める大集会」と題した集会とデモとが行われました。SFT(Save Tibet Network)とTSNJ(Tibet Support Network Japan)が主催で、昼頃から集会、その後2時半くらいからデモが開始されました。世界ウイグル会議日本エージェントのイリハムさんもその集会で「ウイグル人」の立場からのスピーチをさせてもらい、デモのときには東トルキスタンの旗もたくさん参加させてもらいました。
前日にイリハムさんと一緒に、主催者の方々との顔合わせ&打ち合わせに参加させて頂きましたが、そのチベットサポーターの方々の奮闘振りには圧倒されました。集会のタイムスケジュール、大勢の人をどのように誘導するか、デモの進行と警備についてなどが綿密に計画され、さらに当日のボランティアには数十人が参加されるとのことでした。
発起人である牧野先生に、次回は東トルキスタンが主催で何かやろう、と言われましたが、ここまでの企画と動員が出来るものか不安を感じるばかりでした。
デモでは東トルキスタン組はみんなまとまって行進したいと思っておりましたが、集会参加者と集会に参加せずにデモだけ参加者とでは完全に分けられるということでしたので、急遽僕らも2班に分けることに決めました。
当日は旗と旗竿などの荷物を持って会場の日本青年館へと行きました。来賓であるイリハムさんは11:30までには会場で受付をするようにと言われていましたが、1時間ほど前に到着したのでちょっとした雑用をし、そして集会に参加する予定の人たちと待ち合わせをしておりましたのでその人たちとの電話連絡などをしておりました。
イリハムさんが控え室に行く時間になったので、僕があとの対応をしようと思ってましたが、イリハムさんしか連絡が取れない人たちとの待ち合わせなんかがあって、結局控え室のイリハムさんと外とを数回往復してました。
集会は12:30から始まり、モーリー・ロバートソンさんと池田有希子さんの司会進行で行われました。
チベットでの死者数などの発表と黙祷がドルマ・ツェリンさんにより行われましたが、このときに在日チベット人たちが壇上で一列に並びました。自分の顔を晒す彼らの勇気と覚悟は本当にすごいものだと思います。
その後、今回の集会の呼びかけ人である牧野聖修前衆議院議員による挨拶、チベット亡命政府議会議長カルマ・チョペル・タルグンツァン氏によるチベット亡命政府の紹介やチベットで行われている弾圧などについての説明と中国への要求などが話されました。それからダライ・ラマ法王のビデオが5分ほど流されましたが、これは「慈悲を生きる」という映画からの映像などを短くまとめたもののようです。次に来賓の挨拶があり、チベット問題を考える議員連盟会長、仏教の僧侶、神道の神職、アムネスティからのスピーチとなり、それから中国に同じように弾圧されているモンゴル人、ウイグル人、台湾人、中国人ジャーナリストらによるスピーチとなりました。
「南モンゴル人」のスピーチのときには、会場にあらかじめ内モンゴル人民党の党旗が貼ってあったので、司会者から「あれが南モンゴルの国旗です」と紹介されていました。僕らも東トルキスタン国旗をどこかに貼っておけばよかったと思ったのですが、イリハムさんがスピーチを終えたときにちょうど良く、会場出入り口に居たEさんが東トルキスタン国旗を振っていましたので紹介することができました。EさんGJです。
僕らは「ウイグル人」イリハムさんのスピーチの後、集会に参加せずに外に待機しているであろう方々に合流するために会場から退出することにしました。
集会については良いレポートがオーマイニュースにありましたので、そちらのリンクを張ります。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080506/24614
外の公演で待機している人たちに東トルキスタンの旗を持っていき、そこで旗を旗竿に通す作業を手伝ってもらいました。殿岡事務所の方々や、HPで見て参加したいと連絡をくださった個人参加の方々ともお会いしたのですが、挨拶もそこそこに作業に没頭することになり失礼なことをしてしまいました。段取りが上手くいかず反省しています。そこで東トルキスタンのプラカードを作ってきましたとか、東トルキスタンのメガホンを作ってきました、という方々がそれらを提供してくださり、本当にありがたかったです。
公園待機組はOさんに任せ、僕は集会から出てくる人たちを待ち構えて旗数本を持って会場外で待機していました。ここで2ちゃんねるやmixiなどで連絡をくださった方々と合流しました。このときにKさんが作ってくださった黄色い横断幕やOさんが作ってくださったプラカードなどを控え室に忘れていたことを思い出し、2ちゃんを見て参加されたという方に後を任せて、それらを取りに戻りました。本当に段取りが悪いですね。
デモは、先に公園で待機していた人たちを出してしまい、それから集会に参加した人たちを出すという流れになっていたため、公園待機組は列の後ろの方にいるよう言ったのですが、列に並んだ後でどんどん後ろに並ぶ人が多かったようで中盤から後のほうで東トルキスタン組が行進するような感じになりました。それを後ろで見送ってから、僕ら集会参加組もデモに並びました。
このときに、長野聖火リレーの抗議アピールのために連絡を取り合っていたSFTのFさんが僕を発見してくださり、やっと挨拶をすることができました。
デモは3kmほどのコースで、代々木公園に向けて行進しました。今回はチベット・サポーターの主催だから、僕らは拡声器を用意せずに他の方々のシュプレヒコールに合わせるつもりだったのですが、そばに居た方々が自然と「フリーチベット、フリーウイグル、フリーモンゴル」のシュプレヒコールをリードしてくださいました。
GW中でしたが沿道には大勢の方々が居て、非常に良いアピールができたと思います。
主催者発表で4200人の参加であったということですが、沿道からの飛び入り参加もあったので、もっと多くなるものと思われます。とにかく、これまでにない大規模なデモとなりました。
日本人も他国のために行動できるんですよね。右や左の団体がチベットなどの民族問題を扱うと、自分達の主張を補強するために利用していると色眼鏡で見られてしまい勝ちですが、今回のデモは自分達の主張ではなく、純粋にフリーチベットを言っていると伝わったのではないかと思います。
ゴールである代々木公園に先頭集団が到着してから1時間ちょっと?でようやくデモ参加者全員が公園に納まったようですが、とにかくすごい人数でした。先に到着した組は色々とスピーチを聞けたようですが、僕らが到着したときにはほぼ終わっており、フリーチベットのシュプレヒコールがあがりました。壇上にいるチベットの方がリードしてくださったのですが、このときにフリーウイグルとフリーインナーモンゴリアも言って下さいました。3月22日のデモのときにはフリーチベットだけだったのですが、段々とウイグルとモンゴルとの連帯が言われるようになっており嬉しいことです。
この後キャンドル・ライティングにちょっとだけ参加して解散となりました。
長野の時と違い今回はお客様状態でしたし、大した準備は無かったのですが、それでも色々とあってGWらしくないGWでした。イリハムさんもGWは完全につぶれたと言ってました。
チベットが注目されているチャンスを逃さずにチベットとの連帯を図り、日本人に向けてのアピールを「実行する」ことを心がけてきたイリハムさんは、本当にタフだと思います。
東トルキスタン組が表に出て行動することができるようになり、少しずつ協力者が現れているようです。九州から参加された方や、自作の東トルキスタン国旗を持って参加してくださった方、横断幕やプラカード、メガホンを提供してくださった方など、本当に熱い気持ちが伝わってきました。
どれだけ先になるか分かりませんが、東トルキスタン主催の集会・デモが企画できるよう、関係者・協力者との連絡を密に取って行きたいと思います。
長野のときから一緒に準備してきたOさんMさん夫妻、Kさん、そして今回参加してくださったみなさんお疲れ様でした。
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2008-05-01 30日のシンポジウム
■[日本での活動][弾圧]30日のシンポジウム
世界ウイグル会議の総秘書長ドルクン・エイサさんが来日されています。
ドルクンさんは欧米の聖火リレーなどにも参加されていたので、日本も長野の聖火リレーに合わせて来日されるかとも思ったんですが、聖火リレーとは関係なしに来られましたね。東トルキスタンの現状をメディアでお話され、また日本の政治家の方々と面会することができたようで良かったです。
これからも東トルキスタン関連で活躍される方々の来日が実現するのではないでしょうか。
一昨年のチャンネル桜でのドルクンさんの会見や、昨年のラビア・カディールさんの講演などで、これから日本での活動に力を入れたいと仰られていましたし、それから世界ウイグル会議日本エージェントとしてイリハムさんが就任されましたし、日本での活動がいよいよ本格化していきそうです。
今まで東トルキスタン問題に関心を持ってこられた方々は、誰を支援すれば良いのか分からない状況にあったかと思います。しかし今回、日本で表立って活動を始める方が出てこられたのですから、とてもやりやすくなったのではないでしょうか。
世界ウイグル会議の日本語版ではまだイリハムさんについて正式に発表されていないようですけど、RFAからは既に2回も取材を受けられています。ウイグル語なのが残念ですが、いずれ日本語訳を誰かがしてくれると思います。
4月4日付けの記事「日本と東トルキスタンの問題:イリハム・マハマティ東京テレビで」
4月28日付けの記事「日本のデモで青天星月旗がはためいた」
更に長野の聖火リレーでの活動は、東京新聞や毎日新聞でも取り上げられています。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2008042702006963.html
二十六日、長野市で行われた北京五輪の聖火リレー。チベット問題がきっかけとなった「反北京五輪」の波は、十年前の五輪開催地にも押し寄せた。あちらこちらで小競り合いがおこり、けが人、逮捕者も。そんな中、チベット民族と悩みを共有し、抗議行動に参加したウイグル、モンゴル民族に同行。違う角度からリレーを見た。 (鈴木伸幸)
http://mainichi.jp/select/world/news/20080426k0000e040026000c.html
長野駅前では、中国の新疆ウイグル自治区や内モンゴル自治区の人権改善や独立を目指すグループも抗議活動を行った。「世界イスラム会議」の日本代表を務めるイリハム・マハムティさん(38)は新疆ウイグル自治区ハミの出身で、6年前に来日した。ウイグル自治区独立運動の象徴である旗を掲げながら、イリハムさんは「中国人民の五輪には賛成だが、中国共産党の五輪には反対。血で汚れた聖火だということを訴えに来た」と語った。
毎日新聞の「世界イスラム会議」は大間違いですね。「世界ウイグル会議」です。
東京新聞は登録しないと前文しか見られないのですが、詳しく書かれておりとても良い記事になっています。
さて来日されたドルクンさんですが、早速都内でシンポジウムをもたれ、そこで講演されたようです。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080501k0000m030027000c.html
チベット亡命政府のテンジン・テトン元主席大臣(首相に相当)と、亡命ウイグル人で組織する「世界ウイグル会議」のドルクン・エイサ事務局長が30日、東京都内で講演し、両民族に中国当局の弾圧が続いていると主張した。
テトン氏はチベット自治区での3月の暴動以降、中国当局に殺害されたチベット族は少なくとも150人に上ると指摘。「ラサの火葬場に毎日、遺体がトラックで運ばれ、物のように扱われている」と惨状を訴えた。
少数民族地域では2人以上の出産が認められているが、エイサ氏は「中国は2人目を妊娠したウイグル人女性を強制中絶させている」と話し、北京五輪前に約束した人権改善が進んでいない状況を説明した。【篠田航一】
このシンポジウムには不当に逮捕され服役中のトフティ・トゥニヤスさんの奥さんも参加され、旦那さんの境遇について語られました。来年の2月に刑期を終えるということですが、彼と家族の今後が本当に心配です。
奥さんであるラビヤさんは、2005年の東トルキスタン独立記念行事でお話される予定だったんですが、そのとき地元に残された家族の身を案じてキャンセルとなりました。このような、表に出て話をしたほうが良いのかどうかの葛藤は今までもたくさんあったかと思います。ですから今回は相当な決意のもとで行われたものであったと思います。
今回はシンポジウムで自分の夫のことを訴えられましたが、彼女の思いは、自分の夫を助けて欲しいということだけではないんじゃないかと思います。これは僕の想像なんですが、自分の夫に起きた事例を話すことによって、自分達民族の置かれている状況を日本人に伝えようとされたんじゃないかと思います。
旦那さんが逮捕されてから10年、離婚もせずに2人の子供を抱えて日本で頑張ってこられたラビアさんは、本当に素晴らしい方です。これからも彼女を応援していきたいと思います。
トフティさんについては、こちらを参照ください。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080430-OYT1T00647.htm?from=navr
中国新疆ウイグル自治区出身で、日本に留学していた1998年に一時帰国中、国家機密を不法入手したなどとして投獄されたウイグル族男性の妻ラビヤ・トフティさん(43)(さいたま市在住)が30日、都内で開かれたシンポジウムに出席、夫の境遇を公の場で初めて語った。
シンポジウムは、中国の人権状況がテーマで、ラビヤさんは「夫は拉致されたのと同じ。日本政府は早期釈放を働きかけてほしい」と訴えた。
夫はトフティ・テュニヤズさん(48)。東大大学院博士課程でウイグル族の歴史を研究していたが、論文の資料収集のために戻った新疆で拘束された。歴史資料目録を公文書館でコピーしたことが、機密の不法入手にあたるなどとして、懲役11年の実刑判決を言い渡され現在服役中。来年2月に刑期を終える。
東大の教官らが「復学を求める会」をつくり、「コピーは単なる目録で、国家機密に該当しない」として釈放を求めている。
子供2人を育てながら会社勤めをしているラビヤさんは、シンポジウムの後、「夫は政治家ではなく単なる学者。冤罪(えんざい)だ」と話した。(国際部 比嘉清太)
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2008-04-27 長野聖火リレー抗議アピール報告
■[日本での活動]長野聖火リレー抗議アピール報告
長野行って来ました。準備も大変だったけど、夜中現地入り睡眠時間1〜2時間、雨降りとかなりハードでした。
世界ウイグル会議の日本エージェントであるイリハムさんが、トルコから取り寄せた東トルキスタン国旗14本、僕が友達と作った2本、現地で合流した殿岡事務所が用意していた巨大な東トルキスタン国旗3本と普通サイズ3本くらい?、そしてネットで見て来たという方が3人程合流してくださり、それぞれ1本、1本、10本ほど用意していたのでかなりの数になりました。
集合は長野駅朝7時だったんで、少しばかり仮眠するつもりだったんですが、朝5時半くらいから外で中国人が騒いでいるとの情報が入り、更に駅前は両陣営が集まり始めているということだったので、急遽6時くらいに長野駅前に移動しました。
長野大通りを挟んで、駅側に中国国旗、反対側にチベット国旗が多かったんですが、僕ら東トルキスタンチームは駅前集合だったんで、駅側のほうで中国チームのすぐ傍で対峙するチベットチームに合流しました。
最初はフリーチベットコールなどをぼつぼつとやっていたんですが、しばらくするとシュプレヒコール慣れした右翼団体らしき人たちが拡声器2台もって来て、「チベット」「解放」などを2人で手分けしてやっていました。周りが言うべきコールを誘導するやり方は上手いと思いました。でも中国を直接に批判するコールも多かったんで、純粋にチベットを支援する人たちには違和感持つ人が居たんじゃないかと思いましたが。
対峙する中国人の数人が張られたロープを越えてこっちにかかって来ること3度くらい?全て警察に止められていました。
7時に殿岡事務所、南モンゴルのモンゴル自由連盟党のダイチンさん、南ベトナムの方々も合流し、そのまま抗議アピールを続行しました。事前に南ベトナムの人が15人くらい来るとは聞いていたのですが、彼らは東トルキスタンの旗を持ってくれるものと勝手に解釈していたので、彼らが用意していた南ベトナムの旗を見てびっくりしました。
大量に用意していた東トルキスタン国旗をどうやって持ってもらうか、こっちは5人で来ましたし、ネットで見たという合流した3人、これに30本の旗ですから、近くにいたチベットサポーターらしき人たちに手当たり次第持ってくださいとお願いしました。あまり説明せずに、東トルキスタンの旗だと分かってくれる人が多く、だんだんと東トルキスタン問題も知られてきているなと実感しました。実際、僕個人に対してこの旗は何ですか?と聞いてきた人は、外国人2人と日本人2〜3人だけでした。ただし、これはメディア関係者以外の人数。メディア関係者数人からもこれは何の旗ですか?と聞かれました。
これは何の旗ですか?と一般の人から聞かれたのとメディアの関係者から聞かれたのと人数に大差ない、つまりネットユーザーが多いであろう素人のチベット・サポーターは最初から東トルキスタン国旗と知っていた人が多かったものと思われます。東トルキスタンについては、メディア関係者よりも、ネットユーザーのほうが先行しているようですね。
長野駅に聖火リレーがやってきて、さて次の場所に移動しようというときに、TV中継を見ていた友人から、東トルキスタンの旗ものすごく目立っていたよ、とのメールが入りました。ひとかたまりになって30本ほどの旗があったのが良かったようです。周りが真っ赤な中国共産党の旗ばかりでしたから、青い旗は目立ったんじゃないでしょうか。
2ちゃん上にアップされていた写真。借用させて頂きました。
自前の写真が無いんですよねw 後で頂けると思うのでそのときに追加します。
長野駅前から次のアピール場所にした、長野駅裏の「栗田北中」まで駅の建物を通って移動しました。現場で始めてお会いしたネットで見たという3人の方々や、現場でいきなり東トルキスタン国旗を持たされた方々も一緒に移動してくださり、次の地点まで特に混乱もなく移動できました。
移動の途中、1人の中国人がイリハムさんと握手をしていましたので、中国人とも和やかに対話していくということもできるのかなと思いもしましたが、聖火リレー終了後車で帰宅中にそのときの話を聞いたところ、「冷静にやっていきましょう。」と言われて握手を求められたのだそうです。その中国人が言う「冷静に」というのは、中国の言っているところの一つの中国を前提にしてという意味合いであって、半分馬鹿にした見下ろした態度で握手を求めてきたのだそうです。
次のアピール場所とした十字路では聖火ランナーの通る場所を確認した後に、道路の一隅の歩道を自分達の場所にしておこうと一列に並んで待つことにしました。ランナーが来るまで2時間もあり、到着後すぐにフリーチベットコールをした後しばらくは静かに待つことにしました。
ところが、道路に面して歩道で待っている僕らの前に、道路を歩いてわらわらと中国人達がやってきて、僕らを後ろに押しのけるようにして割り込んで来ました。警察も最初の数人には道路を歩くなと注意していたんですが、大勢が来たら黙認だったようです。
そのためチベット、東トルキスタン、中国の旗が入り乱れるような配置になってしまいました。聖火ランナーが来るころには段々とそれぞれでかたまってまとまりましたけど、やり方がいやらしいですね。
聖火ランナーが来るまでの2時間、色々なことが目の前でありました。
車から旗竿を突き出して中国国旗をアピールする人たち、あれは思いっきり道路交通法違反な訳ですが、そんなのが数台目の前を通り過ぎ、その度に沿道の中国人は歓声をあげていました。チベット国旗をもった人たちは車の窓を開けてそこから見せているだけだったんで、マナーの良し悪しでもかなりの差があるようです。
そんな中国国旗を窓から突き出す車や、チベット国旗を窓からのぞかせる車を何台か見送ったところで、チベット国旗を持ったバスに乗った一団がやってきたのですが、そのバスと沿道の中国人との間で言い争いが始まり、窓からいきなりペットボトルが投げつけられました。バスの人たちが降りてきて沿道の中国人と言い争いと物の投げあいを始め、そこを警察に治められてから少し移動した後、今度は道路の向こう側で殴り合いをやってました。鉄パイプで殴られて倒れている中国人がいたと、その様子を近くで見ていた方は言ってました。
彼らバスの一団は職業右翼の方々なのでしょうけれども、一般のチベットサポーターはマナーを守ってアピールだけをしているわけなので、マスコミに格好の餌を与えるような暴力行為はやって欲しくなかったと思います。その日のTVニュースでも、「沿道で行儀良く応援する中国人に暴力を振るうチベットサポーターが居た。」というような言い方をするところがあったようです。実際には帰り際に中国人に殴られたチベットサポーターも数人いたんですが、そういうのは報道されないんでしょうね。
雨が強まる中やっと聖火ランナーが来そうな雰囲気になったので、ここでフリーチベットコールを始めました。僕らも拡声器を用意していましたので、「フリーチベット、フリーウイグル、フリーモンゴル」をひたすら言い続けていました。ちょうど僕らが居たところに、中国に虐げられる少数民族のうち主要な3つの民族が集まっていましたので、このようなコールにしました。みんな協力して一緒にコールしてくれて良いアピールになったと思います。TVには映されなかったかもしれませんけどね。
こんな感じで沿道での抗議アピールは終わり、本来ならそれから2時間くらい後にTSNJやSFT日本などが予定していたチベットサポーター達の集会に参加予定だったんですが、諸事情により僕らは参加中止となってしまいました。
長野駅前にいたチベットサポーターの方々は個人参加の方だったようですし、事前に色々と連絡を取り合っていたSFT日本の方々とは結局会うことができず残念でした。
今回のアピールはTVで中継されたこともあり、ウイグル人の友人らからもTVで見たよ、すごく感動したとの言葉が寄せられました。欧米でさえ現れず、トルコとオーストラリアくらいでしか流れなかった東トルキスタン国旗の映像が、いきなり日本で見られたのだから相当にびっくりしたようです。
僕らは30本ちょっとの東トルキスタン国旗の一団でしたけど、それ以外の場所にもちらほらと東トルキスタン国旗があったようですし、日本はネット上で東トルキスタンの問題が少しずつ知られるようになっていることが実感できました。あとはメディアが変わることですね。
実は今回の長野行きには、テレビ番組プロデューサーも同行してくださり、本当ならフジテレビの番組に出ると予想していたのですが、カットされてしまったようです。残念ではありますが、日本テレビの聖火リレーの中継では僕らの一団が、他の局の中継でもチラホラと東トルキスタン国旗が見られたということですので結果は残せたと思います。
次回は、胡錦濤の来日に合わせた抗議集会とデモに参加したいと思います。このときに今回会えなかったSFT日本の方々と挨拶できればと思ってます。他の民族の方々との連帯が実現されれば、もっと大きなうねりを作ることができるはずですし、頑張っていきたいと思います。
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deliciousicecoffee
お疲れ様でした。
30本の東トルキスタン国旗は、そのような経緯で集まった旗だったのでね。
そういえば、ただ持っているだけの大人しい人もいました。
マスコミ関係者の無知には呆れます。
おそらく、3月のチベット騒乱以前は、チベットのことやチベット国旗のことも知らなかったと思われます。
胡錦濤の来日でも頑張りましょう。
harimaotaidu
お疲れ様でした!
昨日、本日と台湾旗掲げました!
sabit
長野では良いアピールができました。僕の周りはみんなマナー良く行われ、メンバーにも特にトラブルもなく終えることができました。
昨日は東京でチベットサポーターに混ぜてもらって集会・デモに参加してきました。
チベット・東トルキスタン・南モンゴル・台湾が連携していけばもっと大きなうねりを作り出せますね。
がんばっていきましょう。
2008-04-25 聖火リレー本番
■[日本での活動]聖火リレー本番
明日26日は長野での聖火リレー本番です。中国の国威発揚のために、日本政府が一生懸命協力し用意してきた行事ですが、報われると良いですねw
さて、僕らも世界ウイグル会議と合流し、東トルキスタン国旗と横断幕を掲げに行ってきます。世界ウイグル会議からは、新たに日本のエージェントとなられたイリハムさんが色々なものを準備してくださったので、大きな東トルキスタン国旗をあげることができます。
明日は7時に長野駅集合しその場でリレーに対しての抗議アピールを行い、リレー通過後に別の場所に移動して再びアピールします。
詳しくは
それから閉会式の後に若里公園で行われるTSNJ(Tibet Support Network Japan)とSFT日本(Students fo a Free TIBET Japan)主催の集会に合流させてもらう予定です。
http://www.geocities.jp/t_s_n_j/
集会の予定:
■ 14:00〜 後集会 (到着式終了後、チベット問題を考える人々が顔を合わせ集える機会として、
若里公園芝生広場(県民文化会館の南側)で集まります。
主催:TSNJ、SFTJapan)
可能であれば、世界ウイグル会議の日本エージェントであるイリハムさんと、モンゴル自由連盟党のダイチンさんを登壇させて頂き、スピーチの時間を作ってもらおうと思っています。
長野での抗議アピールの様子がTVや新聞などのメディアで流され、チベットの旗と共に青い東トルキスタン国旗が並ぶ絵が見られることを期待しています。
長野行きに先駆け昨日、i-morleyがイリハムさんと取材をしてくださり、早速ポッドキャストで配信してくださいました。
http://i-morley.com/blog/2008/04/post_1445.html
既にチャンネル桜で、パネルディスカッションでスピーチされているイリハムさんの映像が配信されています。
イリハムさんはこれから徐々にメディアに出る機会が増えていくことと思いますが、それに先駆けて今まで一生懸命にチベット、東トルキスタンのために頑張ってこられたi-morleyやチャンネル桜がイリハムさんの声を届けてくれたことが本当に良かったと思います。
これからも東トルキスタン関連のスクープはi-morleyやチャンネル桜など真摯に問題に取り組んでくれる所から、という構図を作って他のマスメディアに圧力をかけていければなあと思います。
長野の聖火リレーが終わったら、次は5月6日の胡錦濤の来日がありますね。盛大に歓迎したいと思います。
既にTSNJとセーブ・チベット・ネットワークが集会とデモを企画しているようです。司会はモーリー・ロバートソンさんと池田有希子さん。楽しみですね。
http://save-tibet-network-action.blogspot.com/
5月6日、日本青年館で集会・デモに参加しよう!
彼の訪日に合わせ、セーブ・チベット・ネットワークは、武器を持たない多くのチベット市民を殺戮し、自由を願う市民を拘束している中国政府に対し、抗議の集会・デモを実施します。
■ 日時:5月6日(火)
■時間:
集会: 開場11:30am〜 開始12:30〜14:00
デモ: 14:30〜 (雨天決行)
■ 集会の場所:日本青年館(東京都新宿区霞ヶ丘町7ー1)
最寄り駅
・地下鉄銀座線 外苑前駅3番出口より徒歩7分
・地下鉄大江戸線 国立競技場駅A2出口より徒歩7分
・JR 信濃町駅より 徒歩9分
・JR 千駄ヶ谷駅より徒歩9分
アクセス
http://www.nippon-seinenkan.or.jp/hotel/pdf/access.pdf
■デモのコース: 検討中(恐らく、渋谷方面に歩きます)
■その他: 集会のMCは、J-waveのDJ,モーリー・ロバートソンさんと池田有希子さんに決定!
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CJ
さきほどの中継TV映像の水色の国旗がどうしても気になり、検索して東トルキスタンの国旗とわかりここのブログに辿りつきました。今後もっと新疆ウイグル自治区についても勉強してゆきたいと思います。
sabit
こんにちは。探していただきありがとうございます。
チベットと同様、注目されていない分それ以上に酷いことが行われているのが東トルキスタンです。
これからもどうぞ注目し続けてください。
2008-04-18 善光寺出発地返上か
■[北京五輪]善光寺出発地返上か
北京オリンピックの聖火リレーが長野に来るのが間近に迫ってきました。
チベット問題によって、日本国内でもやっと中国の行っている人権弾圧、少数民族弾圧の事実が実感されるようになり、中国政府に対しての非難が高まってきているようです。
同じ仏教国として、チベットが虐げられていることへの同情もあるのでしょう。聖火リレーの出発点として予定されていた善光寺に対しては、日本各地から出発地を返上するよう要望が出されていたようです。中国の弾圧の事実を知りながら、オリンピック聖火リレーへ協力するのは、弾圧に加担するのと同じであり、由緒正しい善光寺のイメージを著しく損なうものと思われます。
そしてここにきて、外部からと善光寺内部からの見直しを求める声で、出発地返上の方針となったようです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008041800167
長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレーで、出発式を行う予定になっていた善光寺は18日までに、聖火リレーの出発地を返上する方針を固めた。既に主催者である市側に非公式に打診した。出発地変更の可能性は市の聖火リレー計画に大きな影響を与えるもので、同市聖火リレー実行委員会は開催日まで10日を切った時点で、大幅な計画変更を迫られる異例の事態となる。
市は善光寺に対して出発式の時間帯に一般参拝客の立ち入りを規制し、迂回(うかい)路を設けるよう要請しており、善光寺はその対応を決めるため17日午後、非公開で幹部会議を開き出発地返上の方針を固めた。18日午後の全住職が集う「全山会議」で最終決定される見通し。複数の関係者が明らかにした。
会議に出席した住職は「われわれはチベット人と同じ仏教徒との気持ちが強かった」と理由を話している。
幹部会議は、善光寺の39ある宿坊の住職などから選ばれた事務局の役員で構成される意思決定機関で、「局議」と呼ばれる。
更に今回の長野の聖火リレーへのスポンサー企業も、自社企業の広告をつけた車両を、リレー車列に加えることを控えることになりました。適当な理由をつけて辞退しているようですけど、中国のチベットへの弾圧があまりにも広まったため、自社のイメージが損なわれることが分かったんでしょう。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/national/news/20080417-OYT1T00815.htm?from=navr
長野市の聖火リレー実行委員会は17日、長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレーで、スポンサーの日本コカ・コーラとレノボ・ジャパンが、自社企業の広告を付けた車両の、リレー車列への参加を辞退していたことを明らかにした。
実行委によると、同じくスポンサーのサムスンは当初から参加を見合わす方針で、スポンサーによる広告車は、一台も出ないことになる。
リレー実行委などによると、辞退が正式に決まったのは約2週間前で、レノボは広告車両の規格などが合わなかったことが主な理由としている。聖火リレーは、チベット問題をめぐる中国の人権問題への抗議対象となり、各地で混乱が続いている。
段々と寂しい聖火リレーになりそうな予感はありますが、それはあくまでも主催者や協賛側であって、沿道を埋める観客の側は盛り上がりそうです。チベットサポーターも頑張っていますし、他にも法輪功や日本の保守派団体などが、沿道で中国政府への抗議のアピールを計画しています。もちろん東トルキスタンもやります。詳しくはこちら
中国政府への抗議のアピールによって、聖火リレーの沿道がチベットの旗で埋め尽くされることを恐れてか、日本の中国大使館も中国人を動員するようです。
http://beijing2008.nikkansports.com/news/f-sp-tp0-20080417-349378.html
在日中国人留学生でつくる全日本中国留学生学友会は17日、北京五輪の聖火リレーが26日に長野市で行われるのに合わせて、日本各地の留学生ら約2000人の中国人を長野市入りさせる計画を進めていることを明らかにした。
李光哲会長は「平和的な歓迎活動。抗議行動が起きた場合は日本の警察当局(の取り締まり)にゆだねる」と述べ、衝突や暴力行為を起こさないよう参加者に呼び掛けていると強調した。
参加するのは全国の100近い大学の留学生や日本で働く中国人ら。東京中心部から26日未明にバス30〜40台をチャーターして長野市に向かうほか、地方からは直接長野市入りする。
沿道で振る中国国旗を中国から大量に取り寄せる一方、「長野から北京へ」や「1つの世界、1つの夢」などの統一したスローガンを準備、声援で「中国人の愛国や平和のイメージ」(同学友会)をアピールしたいとしている。
2000人も動員する、ということですからその執念に恐ろしいものを感じます。全日本中国留学生学友会という団体名をつけていますけど、背後に中国大使館があるのは自明のこと。在日のウイグル人やモンゴル人なども動員されるかもしれません。
真っ赤な旗をなびかせて、「1つの世界、1つの夢」などとスローガンを叫ぶようですが、こんな動員された人たちによる統一されたスローガンでは、「中国内全ての民族を同化して一つの中華民族を作り上げなければいけない。」によってむりやり中華民族に組み込もうとした暴力的な民族政策を彷彿とさせるだけです。
中国の目指す「1つの世界」は「中国を中心とした」が前に付くのでしょうし、「1つの夢」は「中国の夢」に置き換わるのは目に見えてます。
まあ、どれだけ「中国人の愛国や平和のイメージ」を作ろうとしても、それが上辺だけであることなど既に知れ渡っているわけです。
ところで、聖火リレーの沿道アピール中、愛国心にうなされた中国人達がチベットサポーターや東トルキスタンサポーターに襲い掛かってくるかもしれないのが怖いですね。もっと狡猾に、日本人やチベットサポーターに成りすましてリレーランナーや中国人を襲う、という捏造もやりそうです。てか、既にフランスで、チベットサポーターの振りして聖火ランナー襲ってましたねw
聖火リレー当日の警備大幅増強とのことですが、聖火リレーを守るだけでなく、沿道にいる人たちの安全も見守ってもらいたいものです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2008041601002
聖火リレー警備、大幅増強=民間部門も拡充、機動隊員ら伴走−長野県警、市
長野市で26日に開催される北京五輪の聖火リレーで、長野県警と聖火リレー長野市実行委員会は16日、警備態勢を大幅に増強する方針を決めた。
県警は当初、数百人で交通規制などに当たる予定だったが、管区機動隊の応援を得て2000人規模に拡充。石井隆之本部長も車で伴走し、陣頭指揮を執る方向で検討している。実行委は民間警備員を3倍の約300人とし、総勢約1500人態勢で円滑なリレー運営を担う。
リレーは当初、白バイ2台が先導し、聖火ランナーと北京五輪組織委員会のセキュリティーランナー2人の前後をパトカーや指揮車、救急車などが走行する計画だった。
県警は交通規制や雑踏警備を中心とし、警察官数人をランナーに伴走させる予定だったが、妨害活動を阻止するため機動隊員らを含め伴走者を増員する。今後、各国のリレーの状況を見ながら、さらに態勢拡充が必要かを判断する。
しかし、東京オリンピックのときの聖火リレーの写真見ると、聖火ランナーは一人で走っているんですよね。これが通常の聖火リレーの姿なんでしょう。こんな異常な状態を招いた中国は自業自得としか言いようが無いです。
ついでに、いまだに「オリンピックや聖火リレーは、スポーツの祭典でありそれ自体に罪はない、このような行事に対して政治的な主張をはさむべきではない。」などとおめでたいことを言う日本人がいます。しかし、オリンピックや聖火リレーを政治利用しているのは中国政府なんですよね。
オリンピックや聖火リレーは中国の「政治活動」なんですから、こちら側もきちんと政治的主張を訴えるのが礼儀であり、全く正常な行為だと思います。
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読めない日本語文に印を押させたことが、ことの発端ですが、いずれにせよ、世界ウイグル会議は、その責任を負わなくてはなりません。今後、どうすべきか、その措置のためにも、ドルクン氏が来日したわけです。
チベット問題で少数民族問題が注目されつつあるとき、残念でなりません。
民主国家に与党と野党があるように、皆様の役割や主張が違っても仕方がないとは思いますが、継続的な話し合いと交流を持ち、大切なときには共闘関係になって欲しいと切に願います。