若松猪被害対策連絡会(小田建治会長)が、駆除したイノシシを慰霊する石碑を若松区小竹の石峰山に建立し、27日に供養祭を行った。
同会は、イノシシが同山周辺の田畑を荒らす被害が相次ぎ始めた1993年に、農業関係者らが中心となって結成。地元の猟友会とも協力しながら、昨年までの15年間で約720頭を駆除した。これまでは木製の慰霊碑を作って供養していたが、腐敗が進んだことから、2月に石碑に立て替えた。
供養祭には、会員や地元住民ら約20人が出席。参加者は焼香を行い、イノシシを悼んだ。小田会長は「カボチャや果樹などが食い荒らされる被害が後を絶たないが、イノシシも生き物。石碑の前を通るときは、手を合わせるようにしています」と話していた。
=2008/04/28付 西日本新聞朝刊=