トップページ » アナウンサー・キャスター » アナウンス日誌 - 2008年4月

アナウンス日誌

結城さとみの巻

2008/4/8

「ここはふるさと 旅するラジオ」2日目 
 越谷は今日は雨だった。♪

結城さとみ

全国をまわって地域の元気な声をお届けする「ここはふるさと 旅するラジオ」。埼玉県内2日目は、越谷からでした。
越谷といえば、今注目の「越谷レイクタウン」。完成するのは6年後。2万2000人以上が暮らす予定の巨大なニュータウンです。先月15日にJR武蔵野線の新駅もオープンし、マンションも一部完成して入居が始まりました。

町の中心にあるのは、名前のとおり巨大な「池」。完成すると上野の不忍池の3倍あります。実はこの池、大雨のときに周辺を洪水から守るための、調整池なのです。防災用の池を造ると同時に、それを水辺として利用し、周りに住宅や商業施設を整備した、全国的にも珍しい取組みです。

池のほとりには、ウッドデッキのすてきな「水上ステージ」。
青い空、広い水面、水辺をわたる風は心地よく・・・
さわやかなこの水上ステージからお送りするはずだった「旅するラジオ」。
ところが。
元気の良い低気圧が西からやってきて、当日は雨・風ともに激しく、やむなく近くの事務所の会議室をお借りしてお送りすることになりました。

ゲストは、この池を水辺としてこう活用したい!という熱い志を持った市民の方々。
新しい水辺のまちづくりにあたって、開発を担当した都市再生機構、行政、市民が話し合いを続けてきたのですが、その場で活発な提案を行ったお2人です。

池のほとりには「ビオトープゾーン」があります。そこに、子どもたちの手で「浮島」を作り、浮かべたい!・・・という提案をしたのが、山本裕隆さんです。

「浮島」というのは、間伐材や竹でいかだを作り、葦などの植物を植えたもの。水をきれいにする作用があり、虫や小魚、鳥などの住みかになります。子どもたち自身の手で「浮島」を作り、定期的に生き物の観察会をして、水辺のふるさとを実感してほしいという思いを語って下さいました。市内で造園業をしている山本さんならではのアイデアです。

一方、池で小型ヨットに乗って楽しみ、市民の交流の場としよう!というのは久川雅大さん。

池には桟橋も設けられているのですが、そこから「アクセスディンギー」という小型のヨットに乗って楽しもう、というのです。子どもからお年寄りまで簡単に乗ることができる安全なヨットで、普段から久川さんは、障害のある人や不登校の子どもなどに乗ってもらう市民活動をしています。水辺では心が解き放たれ、一味違う交流ができるんだとか。楽しい体験や様々な人との交流とともに、「ふるさと越谷」を誇りに思ってほしいと話して下さいました。

お2人とも、越谷に住んで30年ほど。住んでいるうちに、すっかり越谷が大好きになり、大事なふるさとなんだそうです。お2人の熱意が通じて提案は採用され、週末に控えた「レイクタウン街びらきフェスタ」で、いよいよヨットや浮島づくりの活動を始めます。とても張り切っていらっしゃいました。

ふるさとメッセージは、「鴨ねぎ鍋」を越谷の名物にしたいと取り組んでいる、商工会の中島高明さん。

越谷には宮内庁の鴨場があることと、特産のねぎを組み合わせ、地域の名物料理としたいのだそうです。元気いっぱいのメッセージでした。越谷の「鴨ねぎ鍋」、有名になるカモ?

そして、もうお一人は、この楽器を持って登場。

空き缶を4つつなげた手作り楽器、名づけて「水カンリンバ」。この楽器づくりを通して、子どもたちに水辺の大切さを伝える活動をしている安齋作子さんです。

中には水が入っていて、傾けると流れる水の音が。さらに爪をはじくとポロロン♪ 聞く人によって、ふるさとの雪解け水の音や、おいしいお酒を注ぐ音など、いろんな音に聞こえるのだそうです。まさに「水郷こしがや」をイメージできそうな音ですね♪

雨の中お集まり下さった皆さん、ありがとうございました。そして、急遽会場を貸して下さり、盛大な拍手で応援して下さった都市再生機構の皆さん、どうもありがとうございました!

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