−−(日本人記者)胡錦濤国家主席にお伺いします。中国政府は、ダライラマ(14世)氏側との対話を再開いたしましたけれども、この問題解決に向けて、この対話を今後どのように進めて行かれますでしょうか。また、日中両国の戦略的互恵関係の推進について、両首脳が合意されたということですけれども、両国の間には、まだ東シナガス田問題、ギョーザの問題等、懸案が残っております。こうした点について、解決にどのような見通しをお持ちかお伺いします。
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胡主席「この記者の方が仰ったとおりで、先日、中国の中央政府の関係部門の責任者は、ダライラマの個人代表と、接触と協議を行いました。そして双方は、次のステップとして、引き続き、接触を行うことについて一致しました。私たちは、ダライラマの個人代表と接触あるいは話し合いに臨む時は、真剣かつ厳粛な態度で臨んでおります。私たちは、ダライ側が、実際の行動を持って、誠意を示し、祖国分裂の活動を真に停止し、暴力活動や扇動行為の画策をやめ、また戦闘することを停止し、北京五輪の破壊を停止し、次のステップの話し合いのために、条件をつくりあげることを望んでおります。私たちは、接触は、積極的な成果を挙げることを望んでおります
先ほど、私と福田総理との会談においては、双方は、中日戦略的互恵関係の枠組みの構築に関して合意をしただけではなく、両国間にある具体的な問題の解決の推進に関しても一致しました。例えば、東海問題に関してまして、両国の外交当局は、両国の指導者の間で達成された共通認識にもとづいて、突っ込んだ協議を行い、重要な進展をとげ、既に問題解決の全景が見えてきました。私は、これを、うれしく思っております。双方は、協議を加速し、出来るだけ速く合意できるように、していくということについて一致しました」
「ギョーザの問題に関しまして、中国政府は、食品の安全を高く重視し、国民の健康を高く重視しています。中国政府は、この事件に対し、真剣かつ突っ込んだ調査を行いました。その関係調査の状況に関しては、中国の関係部門は、既に日本側の関連部門と十分な意志疎通を行いました。次のステッブとしては、両国の関連部門は、引き続き調査を継続し、特に、協力を強化し、1日も早く、事件の真相を解明するように努力してまいります」
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